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  • 食べログ上位の「淡麗系」が分からない!こってり派が語る首都圏ラーメン名店のリアルな本音

    食べログ上位の「淡麗系」が分からない!こってり派が語る首都圏ラーメン名店のリアルな本音

    飯田商店で、隣にいた友達が「このスープ、やばいね」って言ってた。たしかにスープは激ウマだった。ただ自家製麺がけっこう柔らかめで、これは好みが分かれるタイプだと思う。

    ラーメンには、食べログでずっと上位にいる、あっさりした淡麗系の醤油ってジャンルがある。あれ、いまだによく分からない。まずいという話じゃなくて、単純に拾いきれてない気がする。いろんなジャンルのグルメは好きなほうだけど、ミシュランで語られるような繊細な味までは正直よく分からなくて、わりと大衆的な舌なんだと思う。舌が繊細じゃないのは、たぶん本当にそうなんだろう。

    好きなのは、こってり濃厚なほう。そのなかでも一番はとんこつ。豚骨魚介のつけ麺、二郎系の極太麺、家系、辛味噌。スープが麺に絡みついて、食べ終わったあとに満腹感と少しの後悔が残るような一杯が好きだ。卓上のニンニクも悩みながら結局入れるタイプ。

    ひとつ、前から気になっていることがある。なぜ食べログの上位は、あれほど淡麗系の醤油に偏るのか。

    これは完全に推測だけど、繊細な味を求める層のほうが、熱心にレビューを書いているのかもしれない。逆に自分みたいな大衆的な舌の人間は、わざわざ点数をつけて投稿しない。そういう偏りがあるとすれば、ランキングは「日本人全体の好み」じゃなくて「投稿する人たちの好み」を映していることになる。だとすれば、ランキングを信じすぎるのは危ない。自分がどの系統を好きなのか知っておくほうが、よほど役に立つ。

    首都圏には数え切れないほどラーメン屋があって、それなりの数を食べてきた。ここでは正直に書く。良かった店も、期待したほどじゃなかった店も。


    千葉・神奈川の二大巨頭は、もう「並ぶ店」じゃなくなった

    首都圏のラーメンを語るとき、避けて通れない2軒がある。千葉県松戸市の中華蕎麦 とみ田と、神奈川県湯河原町の飯田商店

    この2軒には、いま共通する変化が起きている。どちらも、並べば食べられる店ではなくなった。

    中華蕎麦 とみ田(千葉・松戸)

    つけ麺では、ここが一番好きだ。

    行ったときは、**朝7時前から並んで整理券を取った。**早起きして、店の前で待って、指定の時間に戻ってくる。それだけの手間をかけても食べたい一杯だった。

    ただ、今は状況が変わっている。現在の本店はOMAKASEという予約サイトでの事前予約が主流で、毎週火曜日の12:30頃に新しい枠が公開される形式。公開と同時にアクセスが集中して、予約画面にたどり着いても5分のカウントダウンが始まる。完全に争奪戦だ。

    朝8時からの食券兼整理券という方法も残っているらしいけど、確実性を求めるなら予約を狙うことになる。

    とみ田の味がどれだけ影響力を持っているかは、京都に行ったときに実感した。京都の麺屋たけ井は、とみ田で修行した店主の店で、麺もとみ田系列の製麺所のものを使っている。関西であの味に近いものが食べられるくらい、とみ田は一つの基準になっている。

    飯田商店(神奈川・湯河原)

    本店に2回、そしてららぽーと沼津のフードコートにも2回行った。

    食べログの全国ランキングでも常に上位にいる店だ。冒頭で書いた通り、スープは間違いなく美味い。友達が「やばいね」と言っていたのも納得だった。ただ自家製麺がけっこう柔らかめで、自分にはそこまでハマらなかった。これは店の問題というより、麺の食感の好みが分かれるだけだと思う。

    ここからが実用的な話。

    飯田商店の本店は、以前は店の外で長時間並ぶ形式だった。今は全席インターネット事前予約制で、しかもOMAKASEという有料の予約サービスを経由する。予約枠の公開日時が決まっていて、そこで取れなければ食べられない。湯河原という立地もあって、正直、行くハードルはかなり上がった。

    そこでフードコートだ。

    ららぽーと沼津のフードコートに、飯田商店が入っている。2回とも夕方に行ったけど、**まったく並ばなかった。**そして肝心の味だけど、看板の醤油ラーメンに関しては、本店と大きな差は感じなかった。(あくまで個人の感想です。)

    予約を勝ち取る手間と、湯河原までの移動を考えると、フードコートという選択肢はけっこう現実的だと思う。もちろん本店には本店の空気があるので、そこに価値を感じるなら別だけど。


    こってり派のマイベスト、東京編

    麺屋一燈

    **何度も通っている。**目当てはつけ麺。

    濃厚な魚介豚骨のつけ汁で、好みのど真ん中。近くにある系列店のえびつけ麺にも行った。えびの風味が濃く出ていて、これも良かった。

    面白かったのは、バンコクにも支店があったこと。旅行中に探して入ってみた。開店直後に行ったが並んではなかった。東南アジアで日本と同じレベルのつけ麺が出てくるのは、なかなかの体験だった。

    つけ麺を追いかけているうちに、葛飾区にあるつけ麺の道にも行った。都心から少し離れるけど、つけ麺好きなら足を運ぶ価値はある。

    六厘舎

    東京駅のTOKYOラーメンストリートの看板格。

    正直、**かなりレベルが高いと思う。**つけ麺というジャンルで、とみ田と並べて語れる数少ない店のひとつ。東京駅という立地でこの水準を保っているのは、素直にすごい。

    斑鳩も美味しかった。こちらも東京を代表する一杯としてよく名前が挙がる店で、ラーメンストリートの水準の高さを支えている。

    東京駅に行くたびに、ラーメンストリートには顔を出している。移動のついでに寄れるので、旅行者にとっては効率がいい場所だと思う。

    なお東京駅には、ラーメンストリートの外にも店がある。北海道のえびそば一幻もそのひとつ。えびの出汁が強く出た札幌の一杯が、東京駅で食べられる。

    そもそも、全国の名店が東京に集まっている

    これ、意外と見落とされがちだけど、わざわざ現地に行かなくても、たいていの有名チェーンは東京にある。

    福岡の一蘭一風堂。京都の天下一品横綱ラーメン新福菜館。大阪の神座。北海道のえびそば一幻。ご当地ラーメンとして語られる店の多くが、東京に進出している。

    もちろん、本店には本店の空気がある。京都の一乗寺で天下一品の総本店に入る体験は、東京の支店では味わえない。ただ、味そのものを試すだけなら東京で足りる。

    日本各地を回る時間がないなら、東京にいる間に食べ比べてしまうのは、けっこう合理的な選択だと思う。

    ラーメン二郎

    正直に言うと、**二郎そのものが好きというわけじゃない。**大量の野菜も、分厚い豚も、それ自体を目当てに通うタイプじゃない。

    ただ、**二郎系のあの極太麺は好きだ。**小麦の味がしっかりして、噛みごたえがあって、濃いスープに負けない。麺が主役になるラーメンって、そう多くない。二郎系の店に行くのは、あの麺が食べたいからだ。


    期待したほどじゃなかった店も、正直に

    田中商店

    東京のとんこつでは人気の店。ただ、感想としては、一蘭や一風堂のほうがうまいと感じた。

    とんこつは一番好きなジャンルなので、期待して行ったぶん、余計にそう感じたのかもしれない。どちらも全国どころか海外にもある大手チェーンだけど、とんこつという土俵で比べたときに、自分の舌にはチェーンのほうが合っていた。もちろん好みは人それぞれだし、田中商店が一番だという人がいても全然おかしくないと思う。

    蒙古タンメン中本

    辛いラーメンで有名な店。

    食べてみて思ったのは、辛さと熱さが先行して味噌ベースのラーメンとしてのうま味をあまり感じられなかった。辛さのインパクトは確かにあるけど、ラーメンの見た目で味が予測できた印象。辛いのが好きならハマると思う。

    これは書いておきたいんだけど、**セブンイレブンのカップ麺の再現度がかなり高い。**あれで十分、というのが正直なところ。関東に行かないと食べられないのでコンビニで味わえるのは有難い。しかしカップラーメンの北極は辛すぎて食べられませんでした。

    辛味噌ラーメンなら、山形の龍上海が好きだ。辛さと味噌のバランスが取れていて、辛いだけで終わらない、あの真ん中に乗ってる特性ニンニク味噌がたまらない。これは後述するけど、新横浜ラーメン博物館で食べられる。

    しば田・鳥喰

    しば田(東京)は鴨出汁の醤油ベース、鳥喰(神奈川)も淡麗醤油系。

    どちらも評価の高い店だけど、冒頭に書いた通り、この系統の良し悪しは自分にはよく分からない。丁寧に作られているのは伝わってくるんだけど、感動には至らなかった。飯田商店と同じで、これは自分の舌の問題だと思う。

    淡麗系が好きな人にとっては、この2軒はきっと素晴らしい店だ。だから外しているんじゃなくて、語る資格を持っていないという意味で、判断は保留しておく。


    効率よく食べ比べたいなら、この2箇所

    限られた日数で首都圏に来るなら、1箇所で複数店を回れる施設は貴重だ。

    TOKYOラーメンストリート(東京駅)

    東京駅の地下、一番街にある。六厘舎をはじめ、実力のある店が並ぶ。

    新幹線の乗り換えや移動の合間に寄れるのが一番の利点。時間帯によっては並ぶけど、それでも個人店に行くよりはるかに手軽だ。

    新横浜ラーメン博物館(神奈川)

    2回行って、合計4店舗食べた。全国各地の名店が集まっていて、館内は昭和の街並みを再現した空間になっている。

    ここで食べたのが、山形の龍上海。辛味噌ラーメンとして完成度が高くて、好みにはっきり刺さった。札幌のすみれも食べた。こちらは味噌の濃厚さで、北海道に行ったときにも感じた実力そのままだった。

    ミニサイズのラーメンがあるので、1回の訪問で複数店をハシゴできる。これが一番大きい利点だと思う。1軒でお腹いっぱいになる普通のラーメン屋巡りとは、効率がまるで違う。


    並ぶのが嫌なら、取り寄せるという手もある

    ここまで行列と予約の話ばかりしてきたけど、そもそも並ばずに名店の味を食べる方法もある。

    よく使っているのが宅麺.com。全国の行列店のラーメンを、店で出しているスープと麺と具材をそのまま冷凍で送ってくれる通販サイトだ。濃縮じゃなくて、店のスープをそのまま凍らせている点が他の取り寄せと違うところで、作り方の説明書も一杯ごとに付いてくる。

    これが本当に助かるのは、物理的に行けない店

    たとえば琴平荘。山形県鶴岡市の旅館が、冬の閑散期の集客のために始めた中華そばで、冬季のみ、しかも週末は昼だけの営業。それでも一日500人が訪れると言われている。首都圏から日帰りで行くのは、まず無理だ。宅麺でも入荷通知の登録が1万7千人近く並んでいる状態だった。

    ちなみに琴平荘は淡麗醤油系で、まさに「よく分からない」と言っている系統だ。それでも取り寄せてみるのは、行けない店の味を確かめられるからで、これは店に行くのとはまた別の楽しみだと思っている。でも個人的にこの醤油ラーメンは好き。

    二郎インスパイア系や家系、旨辛系まで揃っているので、こってり派にも十分な品揃えだ。


    首都圏でラーメンを食べるときの実用情報

    **予約制の店が増えている。**とみ田も飯田商店も、かつては並べば食べられた。今はどちらも予約が主流だ。行きたい店がある場合、必ず事前に公式サイトかSNSで最新の入店方法を確認したほうがいい。「行けば食べられるだろう」で行くと、店の前で立ち尽くすことになる。

    **食券機の店が多い。**入口の券売機で先に食券を買って、それを店員に渡す方式。慣れないと戸惑うけど、写真付きのボタンが多いので、迷ったら一番左上か、一番目立つボタン(たいてい看板メニュー)を押せば間違いない。

    **現金は持っておいたほうがいい。**個人経営のラーメン店は、いまだに現金のみという店が少なくない。

    **回転が速い店では、長居しないのがマナー。**特に行列ができている店では、食べ終わったら速やかに席を立つ。首都圏に限らず、日本のラーメン店全般に言えることだ。


    まとめ

    ラーメンの評価は、結局のところ自分の舌で決めるしかない。

    食べログで4点を超える淡麗系の名店に行っても、良さがよく分からなかった。一方で、チェーン店のほうがうまいと感じた店もあった。中本もセブンのカップ麺の再現度が高く、具材は少ないがスープの味は近いと思った。

    これは舌が繊細じゃないからで、別に恥じることでもないと思っている。**大事なのは、自分がどういう系統を好きなのか知っておくこと。**それが分かっていれば、ランキングに振り回されずに、その日食べたい一杯にたどり着ける。

    こってり濃厚が好きなら、天下一品・一蘭・一風堂、つけ麺ならとみ田と六厘舎、一燈。極太麺を食べたいなら二郎系。辛味噌なら山形は遠いのでラーメン博物館の龍上海や、からみそラーメンふくろう。家系は町田商店で十分だと思っている。このあたりから試してみてほしい。

    あっさり系が好きなら、自分が分からなかった飯田商店やしば田こそが、あなたの当たりかもしれない。でも結局ニンニク入れたら全部美味しく感じる私はバカ舌なのかもしれない。

  • 京都は定番外しのグルメ旅が正解、ラーメン激戦区・宇治抹茶と穴場スポット

    京都は定番外しのグルメ旅が正解、ラーメン激戦区・宇治抹茶と穴場スポット

    京都には、20回以上行っています。紅葉の時期も、桜の時期も。

    これだけ通っていると、正直なところ、清水寺や金閣寺の話を今さら書く気にはなりません。あの辺りはすでに散々紹介されていますし、2026年の今は人が多すぎて、落ち着いて見られる場所でもなくなってきました。

    だからこの記事では、京都の別の顔を書きます。ラーメンと、抹茶です。

    日本中を食べ歩いてきた私から見て、京都はかなりのラーメン激戦区です。これは外国から来る人にはまず知られていないと思います。そして宇治の抹茶。世界的な抹茶ブームで価格が高騰している今、本場で食べる意味はむしろ増しています。

    観光地として触れるのは瑠璃光院くらい。あとは、日本人が意外と知らない穴場をひとつ。そんな構成です。


    京都は、日本屈指のラーメン激戦区

    意外に思われるかもしれませんが、京都は全国的に見てもラーメンのレベルが高く、店の数も多い街です。

    有名チェーンの多くが、京都発祥

    まず知っておいてほしいのが、全国区のラーメンチェーンのいくつかは京都で生まれているということです。

    天下一品は1971年、銀閣寺周辺の屋台から始まりました。あのドロッとしたこってりスープの原点は京都です。しかも総本店は、後述する一乗寺にあります。ラーメン横綱も京都発祥。魁力屋もそうです。背脂を浮かせた醤油ラーメンのスタイルは、京都のラーメン文化そのものだと言っていいと思います。

    「京都の食べ物」と聞いて懐石や湯豆腐を思い浮かべる人は多いでしょうが、実際に街を歩けば、ラーメン屋の密度に驚くはずです。

    一乗寺ラーメン街道

    京都のラーメンを語るなら、まず一乗寺です。

    東大路通の高野交差点から北山まで、約1.3kmにわたってラーメン店が軒を連ねています。「一乗寺ラーメン街道」と呼ばれていて、京都随一の激戦区。しかも支店ではなく、名の通った店の本店がここに集まっています。

    ちなみに京都には、深草の師団街道沿いにも「第二のラーメン街道」と呼ばれる一帯があります。店の数だけなら一乗寺より多いくらいです。

    一番のおすすめは「麺屋たけ井」

    京都で一杯だけ選べと言われたら、私は迷わずここを挙げます。

    麺屋たけ井の店主は、千葉県松戸の「中華蕎麦 とみ田」で修行した人です。とみ田といえば、つけ麺で日本一と言われることもある超有名店。松戸の本店は早朝から整理券を取らないと食べられません。

    たけ井のつけ麺は、そのとみ田の味をかなり忠実に受け継いでいます。私の体感では、麺もスープもほとんど同じ。あとで知ったのですが、麺はとみ田が手掛ける製麺所「心の味食品」のものでした。同じ麺を使っているなら、そう感じるのも当然です。

    ここが旅行者にとって大きい。松戸まで行って早朝から並ばなくても、関西であの味が食べられるわけです。しかも京都府内に複数の店舗があり、京都駅にも支店があります。

    ただ、正直に書いておくと、**本店のつけ麺だけはかなり濃い目です。**というより、私には濃すぎました。豚骨魚介の濃度が別格で、途中から重く感じてきます。同じことを言っているレビューも見かけるので、私だけの感覚ではなさそうです。濃厚なつけ麺が好きな人には最高でしょうが、そうでなければ支店のほうが食べやすいかもしれません。

    しかし本店にしかない魚介豚骨ラーメンが、つけ汁をスープ割りしたくらいの濃度に極太麺が絡んで、個人的にはこちらが好きです。

    本店は城陽市にあって、駅からも遠く、昼営業のみ。ハードルは高いです。すぐ近くには俺のラーメン あっぱれ屋という、これも昼だけの人気店があるので、ラーメン好きならハシゴという手もあります。

    あっぱれ屋もかなりの行列でしたが、食べてみて納得しました。東海エリアの元祖和風とんこつ、スガキヤのラーメンに似ていたからです。私にとってスガキヤは、思い出補正と価格の安さから殿堂入りしている存在なので。

    一乗寺で食べるなら

    麺屋 極鶏 「レンゲが立つ」と言われるほど濃厚な鶏白湯です。スープというより、ほぼ固形に近い。天下一品のこってりをさらにドロドロにした感じ、と言えば伝わるでしょうか。一乗寺で今一番人気とも言われています。

    基本的にスープが麺に全部絡みつくので、食べ終わるとほとんどスープが残りません。唐辛子バージョンもありますが、見た目のインパクトの割に、そこまで辛くはありませんでした。

    中華そば 高安 豚骨の白濁スープを22時間かけて作る店です。ラーメンも美味しいのですが、この店の名物はむしろ唐揚げ。とにかく大きい。ラーメンと一緒に頼むと確実に満腹になるので、覚悟して注文してください。

    正直に言うと、そこまでではなかった店

    せっかくなので、こちらも書いておきます。

    新福菜館第一旭は、京都駅近くのたかばしに隣同士で並んでいる有名店です。行列も絶えません。ただ、私が食べた限りでは、正直なところ特に感動はしませんでした。まずいわけではないのですが、行列に並んでまでという気持ちにはならなかった。京都ラーメンの歴史を体感する意味では価値があると思うので、そういう目的なら行く価値はあります。

    無鉄砲も食べました。とんこつがどろどろ過ぎて、店名の通り無鉄砲過ぎるなと。極鶏とはまた違う方向の濃さです。こういうのが好きな人には刺さるはずです。

    旅行者は、優先順位を考えたほうがいい

    限られた日程で京都に来るなら、これは考えておいたほうがいいと思います。

    **個人店は基本的に一店舗しかないので、行列は覚悟が必要です。**極鶏、高安、たけ井本店、あっぱれ屋あたりは並びます。営業時間が短い店も多い。

    一方で、天下一品と横綱は全国チェーンです。京都で食べれば「発祥の地で食べた」という付加価値はありますが、味そのものは他の県でも食べられます。総本店に行くこと自体に意味を感じるなら別ですが、そうでなければ、旅行中の貴重な一食を使う相手としては優先度を下げてもいいかもしれません。

    余談ですが、私は天下一品がかなり好きです。それだけに、せっかく友達を総本店まで連れて行ったのに、五目ラーメンを注文されたときはショックでした。

    **現金の用意も忘れずに。**ラーメン店は食券機の店が多く、現金のみというところも珍しくありません。カードや電子マネーが使えない前提で動いたほうが安全です。


    世界的ブームの裏で、本場の宇治抹茶を

    私は仕事の関係で、宇治には年に2、3回ほど通っていました。その合間に、抹茶スイーツを食べるのが楽しみでした。

    抹茶が、いま世界的に取り合いになっている

    ここ数年で状況が大きく変わりました。

    **2025年の粉末状茶(抹茶を含む)の輸出額は603億円。**前年の271億円から2倍以上になりました。静岡の茶商が「世界中で抹茶の取り合いになっている」と語るほどで、価格は3〜4倍に上がったとも言われています。

    宇治も例外ではありません。2026年の一番茶では、手摘みの宇治てん茶が1kgあたり52,086円と、前年比20.2%の上昇。しかも生産量自体は増えているのに、単価が下がらない。それだけ需要が供給を上回っているということです。京都の飲食店のメニューから「宇治茶」の表記が消え始めているという報道もありました。

    つまり、**本場で本物の抹茶を食べる価値は、以前より上がっています。**海外のカフェで飲む甘い抹茶ラテとは、まったく別のものです。

    辻利の抹茶パフェ

    宇治で私が行くのは辻利です。ここの抹茶パフェが好きで、宇治に行くたびに食べていました。

    抹茶スイーツというと、抹茶「風味」で終わっているものも多いのですが、本場のものは苦味がきちんと立っています。甘さの奥に、茶の渋みと旨みがある。パフェとして甘いのに、最後まで抹茶の味が消えない。これは現地で食べないと分からない部分だと思います。

    宇治は京都駅からJRで20分ほど。半日あれば往復できるので、京都市内の混雑に疲れたら足を伸ばしてみてください。

    お土産に買うなら、北山の抹茶フォンダンショコラ

    食べるだけでなく、持ち帰るならこれをおすすめします。マールブランシュの「生茶の菓」です。

    京都北山に本店がある洋菓子店で、抹茶のラングドシャ「茶の菓」のほうが有名かもしれません。ただ私が推したいのは、その”生”のほう。お濃茶フォンダンショコラです。

    **必ず冷やして食べてください。**冷蔵庫で1時間ほど冷やすと、生チョコレートケーキのような口溶けになります。濃茶の苦味とホワイトチョコの甘みが溶け合って、かなり濃厚。小さいのに、ひとつで十分な満足感があります。

    お土産として優秀なのは、個包装で、生菓子の割に日持ちがすること。3個入りから箱のサイズも選べます。京都駅にも店舗があるので、帰りがけに買えるのも便利です。

    湯葉や豆腐は、どうなのか

    京都といえば湯葉や豆腐、という話もあります。私も祇園と南禅寺周辺で、格式のありそうな料亭のような店に入りました。

    雰囲気は確かに素晴らしいです。庭を眺めながら、静かな座敷で食事をする体験は、京都でしかできません。

    ただ、正直に言うと、**外国から来た人にはあまり刺さらないのではないかと思います。**味が繊細すぎて、日本人でも「上品だけど物足りない」と感じる人はいるでしょう。値段も相応にします。

    限られた予算と胃袋を京都でどう使うかと考えたとき、私は**抹茶スイーツのほうをおすすめします。**分かりやすく美味しくて、価格も手頃で、しかも今しか味わえない希少性がある。


    定番を外した絶景、瑠璃光院

    観光地でひとつだけ挙げるなら、瑠璃光院です。

    「そうだ 京都、行こう。」でおなじみの、黒塗りの机にモミジが映り込むあの絶景。八瀬という、市街地から少し離れた比叡山の麓にあります。

    私が行ったのは新緑の季節でした。青モミジが机の漆に反射して、床にも映り込んで、どこまでが実景でどこからが反射なのか分からなくなる。写真を撮りましたが、実際に目で見たときの奥行きは、写真では伝わりきりません。

    紅葉の時期はもちろん美しいのですが、その分とんでもなく混みます。**青モミジの新緑の時期のほうが、人も少なく落ち着いて見られます。**座敷で足を伸ばして庭園をゆっくり眺めていると、マイナスイオンが溢れているようで、とても癒されました。個人的にはこちらをおすすめします。

    注意点として、**瑠璃光院は通年公開ではありません。**春・夏・秋の特別拝観期間のみです。行く前に必ず公式サイトで公開期間を確認してください。

    アクセスは、出町柳から叡山電車で八瀬比叡山口駅へ。駅から徒歩10分ちょっとです。


    日本人が意外と知らない、嵐山の猿

    最後に、穴場をひとつ。

    渡月橋のある嵐山。あの橋の南側から山を20分ほど登ったところに、嵐山モンキーパークいわたやまという公園があります。約120頭のニホンザルが、柵なしで暮らしています。

    面白いのは、**餌をあげるときの構図です。人間のほうが金網の小屋に入り、外にいる猿に餌を渡す。**普通の動物園と逆です。この光景が受けているようで、私が行ったときも、客はほとんど外国人でした。

    実際、来園者の8割が外国人だというデータもあります。欧米やオーストラリアには野生の猿がいないので、特に珍しいのだそうです。日本人観光客には、むしろ知られていない。

    山頂の餌場は展望台も兼ねていて、京都市内が一望できます。入園料は大人550円。

    ひとつだけ注意を。**20分の登りは、思っているよりしんどいです。**石段と山道なので、ヒールやサンダルでは無理です。スニーカーで行ってください。あと、猿と目を合わせないこと。攻撃的になることがあります。


    2026年の京都で、知っておきたいこと

    **宿泊税が上がりました。**2026年3月1日から、京都市の宿泊税が5段階に変わっています。1泊6,000円以上2万円未満なら400円、2万円以上5万円未満で1,000円、5万円以上10万円未満で4,000円、10万円以上だと10,000円です。高価格帯ほど負担が重くなったので、宿を選ぶときは頭に入れておいてください。

    **混雑は覚悟が必要です。**特に桜と紅葉の時期、そして主要観光地の周辺は、想像以上に人が多いです。この記事で紹介した一乗寺や宇治は、定番エリアと比べればずっと落ち着いています。

    **現金は必ず持っておいてください。**ラーメン店をはじめ、個人経営の店では現金のみというところがまだ多いです。


    まとめ

    京都は、定番をなぞるだけの街ではありません。

    ラーメン激戦区としての顔は、外国から来る人にはほとんど知られていないと思います。一乗寺に行けば、名店の本店が1.3kmの間にずらりと並んでいる。麺屋たけ井に行けば、松戸で並ばずにとみ田の味が食べられる。

    宇治に足を伸ばせば、世界中が取り合っている抹茶を、本場で当たり前のように食べられます。

    そして、新緑の瑠璃光院と、外国人ばかりの猿山。

    清水寺も金閣寺も素晴らしい場所です。ただ、20回も通っていると、京都の面白さは別のところにあると感じるようになりました。この記事が、そういう京都を見つけるきっかけになれば嬉しいです。

  • 北海道旅行は季節で決まる!夏・冬の違いとエリア別観光・宿の正直レビュー

    北海道旅行は季節で決まる!夏・冬の違いとエリア別観光・宿の正直レビュー

    ※この記事はアフェリエイトリンクを含みます。

    北海道には、これまで5回ほど行きました。暑がりなので夏に行くことが多いのですが、冬にも足を運んでいます。

    そして毎回思うのは、北海道は季節によってまったく別の場所になる、ということです。

    夏は涼しい風とラベンダー、青い池、どこまでも続く直線道路。冬は一面の雪と温泉、そしてスキー。同じ地名を目指していても、見えるものも、やることも、必要な持ち物さえ変わります。「北海道に行きたい」と思ったとき、まず決めるべきは行き先ではなく季節かもしれません。

    この記事では、実際に回ってきた小樽・札幌・函館・ニセコ・美瑛・富良野・旭川を中心に、どこで何が良かったか、どこに泊まると気持ちよく過ごせるかを、正直にまとめます。


    夏か冬か。北海道は季節で別の旅になる

    夏(6〜9月) 本州が茹だるような暑さの時期に、北海道は驚くほど涼しい。ラベンダーが咲くのは7月中旬あたりが中心で、この時期の富良野は絵のような景色になります。ドライブが最高に気持ちいいのも夏です。

    冬(12〜3月) 雪が降らない国から来る人や、スキーが目的の人には、断然こちらでしょう。ニセコのパウダースノーは世界的に知られていますし、2月には札幌の雪まつりもあります。ただ、寒さと雪道は本州の感覚とは別物なので、装備と移動手段の準備は必要です。

    暑がりの私は自然と夏が多くなりましたが、どちらが良いという話ではなく、まったく違う旅として考えたほうがいいと思います。


    移動手段は、季節で答えが変わる

    北海道は面積が広く、都市と都市の距離が本州の感覚とはまるで違います。地図上で近く見えても、車で2時間3時間は普通にかかります。

    夏はレンタカーが快適 距離は長いのですが、都市間は直線の道路が多く、実際に走ってみると思ったほど疲れませんでした。本州の山道をひたすら曲がりながら走るのとは、疲労感がまったく違います。周りの景色も広いので、移動そのものが楽しい時間になります。札幌市内だけなら地下鉄で足りますが、それ以外に足を伸ばすなら車があったほうがいいです。

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    冬の運転はおすすめしません アイスバーンとホワイトアウトは、雪道に慣れていない人には本当に危険です。「気をつければ大丈夫」という類のものではないので、雪道の運転経験がなければ、JRやバスツアーを使うほうが安全で、結果的に楽しめます。

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    エリア別の見どころと、泊まってよかった宿

    新千歳空港を起点にした、現実的な順番で並べます。

    札幌・定山渓

    北海道旅行の拠点になる街です。食事の選択肢が圧倒的に多く、夜はすすきのの歓楽街も楽しい。

    夜景は藻岩山ロープウェイ 函館まで足を伸ばせない日程なら、札幌の藻岩山からの夜景でも十分にきれいです。市街地の広がりが一望できて、これはこれで見応えがあります。

    ONSEN RYOKAN 由縁 札幌 札幌の中心部にありながら、登別のカルルス温泉から運んできた源泉の露天風呂に入れる宿です。大通駅から歩いて10分足らずという立地で温泉に浸かれるのは、なかなか他にありません。街歩きと温泉を両立させたい人に向いています。

    グランドブリッセンホテル定山渓 札幌から車で50分ほど、渓谷沿いに温泉宿が並ぶ定山渓温泉。ここに泊まりました。2021年開業と比較的新しく、全室が渓谷向き。ほとんどの部屋に展望温泉が付いているので、部屋にいながら渓谷を眺めて湯に浸かれます。

    車がない人にも使いやすくて、JR札幌駅北口から無料の送迎バスが毎日出ています(事前予約制)。札幌の街の賑わいから少し離れて静かに過ごしたいなら、いい選択肢だと思います。

    小樽

    運河の景観で有名な街ですが、正直に言うと、私にとってのハイライトは運河ではありません。

    ルタオのチーズケーキ 小樽といえば、これです。チーズケーキが好きなので何度も食べていますが、現地で食べる味は格別でした。お土産にも定番なので、旅の終わりに買って帰るのもいいと思います。札幌から日帰りできる距離なので、半日あれば十分回れます。

    ニセコ

    冬のスキーで世界的に知られたエリアです。海外からの旅行者が多く、日本にいるとは思えない国際的な雰囲気があります。

    スキー場に直結したリゾートホテルが揃っているのが、このエリアの強みです。朝起きてそのままゲレンデに出られる環境は、スキーが目的ならこれ以上ないでしょう。夏は避暑地として静かに過ごせます。

    ただ、正直に書いておくと、ニセコの宿は私には手が出ません。 海外からの需要でホテルの価格帯が上がっていて、この記事で紹介している他の宿とは桁が違います。海外から来る人にとっては、自国の同等クラスのスキーリゾートと比べれば納得できる金額なのだと思いますが、日本国内の感覚で見ると、なかなか厳しい。

    なので、スキーが目的でないなら、無理にニセコに泊まる必要はないと思います。逆に、パウダースノー目当てで来るなら、ここは日本で最も評価されている場所のひとつなので、その価値はあります。

    函館

    日本三大夜景と言われるだけあって、函館山からの夜景は本当に素晴らしかったです。写真で見るのと実際に見るのとでは、まったく違います。

    ラッキーピエロ 函館に行くなら、ここは外せません。ご当地ハンバーガーチェーンなのですが、面白いのは函館と近郊にしか店がないこと。全国展開も札幌進出もせず、道南だけで17店舗を構えています。だから「函館に行かないと食べられない」。

    私が入ったのは、赤レンガ倉庫のそばにあるベイエリア本店でした。ここは1号店で、テーマは「森の中のメリーゴーランド」。ブランコがあったので、つい乗ってしまいました。店舗ごとにテーマと内装がまったく違うので、複数の店を回る楽しみ方をしている人もいるようです。

    看板メニューはチャイニーズチキンバーガー。甘辛いタレの絡んだ大きな唐揚げがレタスと一緒に挟まっていて、ボリュームがすごい。地元では「チャイチキ」と呼ばれています。

    正直な感想を書くと、私は普通のアメリカンなハンバーガーのほうが好みでした。唐揚げが挟まっているので、ハンバーガーというより中華風のサンドイッチに近い印象です。ただ、これは好みの問題で、美味しくないという話ではありません。函館でしか食べられないものとして、一度は試す価値があると思います。ハンバーガー以外にもカレーやオムライス、焼きそばまであるので、好みが分かれるグループでも困りません。

    ただ、札幌からはかなり距離があります。日程に余裕がないと厳しいので、そこは正直なところ。もし行けるなら、あの夜景のために時間を割く価値はあると思います。逆に難しければ、前述の藻岩山で代替できます。

    旭川

    道北の拠点になる街で、富良野や美瑛にも出やすい位置にあります。

    旭山動物園 施設そのものは古いのですが、見せ方が本当によく考えられています。動物の動きや生態が一番よく見える角度に、通路や水槽が設計されている。だから迫力が違います。大人が行っても十分に面白いです。

    OMO7旭川 星野リゾートのOMOブランドで、旭川駅から徒歩10分ほど。星野リゾートというと手が届かない印象があるかもしれませんが、OMOは価格帯がずっと現実的です。街歩きの拠点として使いやすく、旭山動物園にも行きやすい立地でした。

    美瑛・富良野

    夏の北海道を代表する景色が、このエリアに集まっています。

    青い池(美瑛) 神秘的な水色をした池です。「青い」というより、見たことのない色をしていました。天気や時間で表情が変わるので、写真を撮る人には特に楽しい場所だと思います。

    富良野のラベンダー 7月の富良野は、丘一面が紫に染まって本当にきれいです。ただし、渋滞は必至です。有名な農園の周辺は車が動かなくなるので、時間には余裕を持ってください。

    個人的に一番楽しかったのは、バギー 花畑や自然の中を、自分でバギーを運転して走るアクティビティがあります。これが想像以上に楽しかった。景色を眺めるだけでなく、自分で操作して駆け抜ける感覚は、旅の記憶にしっかり残ります。渋滞にうんざりしていた気分も吹き飛びました。

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    星野リゾート トマム

    道央の山の中にある、大きなリゾートです。

    夏に行きましたが、敷地内だけで子供が一日中楽しく過ごせる工夫がたくさんありました。ウォーターパークや自然の中のアクティビティが揃っていて、外に出かけなくても成立します。

    そして雲海テラス。早朝、ゴンドラで山を上がった先から見る雲海の眺めは、素晴らしいの一言でした。雲海は自然現象なので必ず見られるわけではありませんが、あの景色のために早起きする価値はあります。


    北海道の食は、外さない

    ラーメン

    北海道といえば味噌ラーメンが主流です。すみれ、その系譜の彩未、えび出汁のえびそば一幻信玄あたりが有名どころ。どこも個性があって、はしごしたくなります。

    一方で、旭川の山頭火は豚骨ベースです。同じ北海道でも土地によってラーメンの系統が違うので、その違いを楽しむのも面白いと思います。

    スープカレー

    札幌発祥のスープカレーも、北海道で食べておきたいものです。GARAKUSUAGE奥芝商店あたりが定番。素揚げした野菜がごろごろ入っていて、スパイスの効いたスープと合わせると、他では食べられない一皿になります。

    宿の朝食ビュッフェは、意外と重要

    北海道で宿を選ぶとき、朝食は必ず確認したほうがいいです。

    海鮮の食べ放題が付いている宿がけっこうあって、イクラや新鮮な魚介を朝から好きなだけ食べられます。外で海鮮丼を食べれば数千円かかることを考えると、朝食込みの宿泊料金は結果的にかなりお得になります。宿の価格だけを比べるのではなく、朝食の内容まで含めて検討すると、満足度が変わってきます。


    宿選びで、これだけは

    北海道は夏でもかなり涼しいです。日中は快適でも、朝晩は羽織るものが必要なくらい。だから、季節を問わず温泉のある宿をおすすめします。

    私が泊まった宿は、どこも温泉がありました。一日歩き回ったあとや、長距離を運転したあとに温泉に入れるかどうかで、翌日の体の軽さが違います。冬はもちろん、夏でも同じです。

    価格帯については、星野リゾートの「星のや」のような憧れの宿もありますが、正直なところ気軽に手が出る金額ではありません。一方で、同じ星野リゾートでもOMOやトマムは現実的な価格で、しっかりリゾート気分を味わえます。背伸びをすれば届く範囲で、いい宿は十分にあります。

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    まとめ

    北海道は、行くたびに別の顔を見せてくれる場所でした。

    夏なら、涼しい風の中をドライブして、ラベンダーと青い池を見て、バギーで丘を走る。冬なら、雪の世界とパウダースノー、そして温泉。どちらを選んでも、食事は間違いなく美味しい。

    距離は長いですが、道はまっすぐです。欲張らずにエリアを絞って、温泉のある宿を取る。それだけで、北海道の旅はかなり満足度の高いものになると思います。

    行き先と季節が決まったら、あとは足の確保です。北海道は本州からだと飛行機が基本になるので、航空券だけを取るか、宿とセットのパックにするかで金額がだいぶ変わります。

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  • 失敗しない沖縄リゾートホテルの選び方|目的・エリア別おすすめ宿泊ガイド

    失敗しない沖縄リゾートホテルの選び方|目的・エリア別おすすめ宿泊ガイド

    ※本記事はアフェリエイトリンクを含みます

    沖縄のリゾートホテルは、数え切れないほどあります。どれも公式サイトを見れば美しく、料金を見ればそれなりに高い。だからこそ、選ぶのが難しい。

    私はこれまで、沖縄本島と離島でいくつかのリゾートに泊まってきました。ほとんど毎年のように通い、家族と、友人と、あるいは二人で。子連れで賑やかに過ごした年もあれば、静かに過ごした年もあります。そのなかで感じたのは、「どのホテルが一番いいか」よりも「誰と、どんな旅をしたいか」で選ぶといい、ということでした。

    たとえば星野リゾートの「星のや」は、メディアでよく見かける憧れの存在ですが、正直なところ気軽に手を出せる価格ではありません。かといって、同じ星野リゾートでも「OMO」のようなカジュアルなブランドでは、せっかくの沖縄でゴージャスな気分は味わいにくい。この記事で紹介したいのは、その中間です。憧れの高級リゾートのような雰囲気を、背伸びをすれば届く価格で味わえるホテル。ローシーズンでも一泊5万円を超えるようなセレブ向けの一群は、あえて外しています。

    立地とサービスと価格のバランスが取れた、現実的に泊まれるリゾートを、実際に泊まった感想と、まだ泊まっていないけれど気になっているホテルを交えて、エリア別に並べます。


    ホテル選びで見ておきたい3つのこと

    具体的なホテルの話に入る前に、泊まってきて「ここは事前に見ておくといい」と感じたポイントを3つだけ。

    1. 海の見え方 オーシャンビューと一口に言っても、部屋から海までの距離、視界を遮るものの有無、朝日か夕日かで、印象はだいぶ変わります。部屋のどこにいても海を感じられると、それだけで満足度が上がります。

    海の見え方・3つの基本ランク

    部屋のタイプ実際の見え方価格帯
    オーシャンフロント窓の真正面が海。手前に遮るものが一切ない最も高い
    オーシャンビュー部屋から海が見える(手前に庭などがある場合も)中間
    パーシャルオーシャンビュー建物の隙間やバルコニーから海の一部が見える比較的安い

    失敗しないためのコツ 大きなリゾートホテルで確実にきれいな海を見たいけれど、オーシャンフロントは高すぎる……という場合は、**「高層階(ハイフロア)のオーシャンビュー」**を選ぶのが鉄則です。階数が上がるだけで手前の木々や建物を飛び越えるため、海がきれいに見渡せる確率がグッと上がります。

    2. 過ごし方に合っているか プールで一日中遊びたい家族と、静かに海を眺めていたい人とでは、合うホテルが正反対です。アクティビティが充実した賑やかなリゾートなのか、落ち着いた雰囲気なのか。ここを取り違えると、滞在がちぐはぐになります。

    3. 移動のしやすさ どんなに良いホテルでも、那覇空港から遠いと、着く頃には疲れています。逆に離島のリゾートなら、送迎だけで完結するかどうかが効いてきます。レンタカーを借りるかどうかで、選ぶべきホテルが変わります。


    エリア別・沖縄のリゾートホテル

    本島を北から南へ、そのあと離島へと紹介していきます。実際に泊まったところはその感想を、まだ泊まっていないところは気になっている理由を、それぞれ添えました。

    【本島北部・恩納村・名護・本部】海とホテルが最も充実したエリア

    沖縄のリゾートホテルが一番集まっているのが、恩納村から名護、本部にかけての西海岸です。私が泊まったホテルも、このエリアに多く集中しています。

    ザ・ブセナテラス(名護) ハワイの老舗リゾートのような、落ち着いた雰囲気のホテルでした。印象に残っているのは、隣のブセナビーチの夕方。ホテルからサックスの生演奏が流れてきて、夕日の中で聴くその音は、なかなか他では味わえません。記念日やカップルの滞在に似合う雰囲気です。

    HIYORIオーシャンリゾート沖縄(恩納村) 全室オーシャンビューで、コンドミニアムのような造りです。ホテルというより「沖縄で数日暮らす」感覚に近くて、連泊してもゆったりできました。キッチン付きの部屋もあるので、家族や長めの滞在にも使いやすいと思います。

    ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート(恩納村) 万座毛を望むロケーションで、ビーチもマリンアクティビティも充実しています。子連れでもカップルでも過ごしやすくて、誰と行っても外さない安定感がありました。

    オリエンタルホテル沖縄リゾート&スパ(名護) やんばるの森と海に囲まれた、開放感のあるリゾートです。クラブラウンジが快適で、のんびり過ごしたいときに合っていました。派手さはありませんが、静かに過ごしたい人には居心地がいいと思います。

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    ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄(恩納村) 橋で渡る「島」がまるごとリゾートになっていて、その立地自体が非日常でした。プールエリアが海とつながっているように見えて開放感があり、子供も大人も楽しめます。リゾート感をしっかり味わいたいなら、満足度は高いはずです。

    ハレクラニ沖縄(恩納村) ここはまだ泊まっていませんが、気になっています。一休のランキングでも常に上位にいて、円安が続くなか「ハワイに行く代わりの沖縄」として人気です。ハワイのハレクラニが恩納村に来た、というだけで期待してしまう。決して安くはないものの、ハワイに行く費用を考えれば、背伸びをすれば届きそうな範囲です。憧れつつ、次の候補として狙っています。

    余談ですが、同じハワイの名門であるカハラは、沖縄ではなく横浜に来ました。私は横浜のカハラには泊まったのですが、なぜ横浜だったのかは今でもよく分かりません。ハワイの二大ブランドの進出先が分かれたのは、ちょっと面白いところです。

    オリオンホテル モトブ リゾート&スパ(本部) これも気になっているホテルです。美ら海水族館から徒歩7分という立地が抜群で、全室50㎡以上のオーシャンビュー。目の前にはエメラルドビーチ、正面には伊江島が見えます。天然温泉や、オリオンビールが楽しめるバーもあります。美ら海やフクギ並木をじっくり楽しみたい人には、これ以上ない拠点でしょう。リゾートの割にレストランや自販機の価格が良心的という評判もあって、コスパの面でも気になっています。ジャングリア沖縄のオフィシャルホテルでもあるので、あわせて行くにも便利そうです。

    【本島中部・読谷・北谷】アクティビティと利便性のエリア

    グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート(読谷村) 気になっているホテルのひとつ。2024年にリニューアルして、大きな流れるプールや本格的なウォータースライダーなど、プール設備がかなり充実しました。それでいて料金は設備の割にリーズナブルで、県内最大級のプールとオールインクルーシブが売りです。コストパフォーマンスは今の沖縄でも際立っています。

    私がまだ行っていないのは、単純に子供の年齢の問題です。これだけ本格的なスライダーは、もう少し大きくならないと怖がってしまうので、タイミングを待っているところ。逆に言えば、小学生くらいのお子さんがいる家族には、今ちょうど楽しめるホテルだと思います。

    北谷エリアのリゾート 北谷は、美浜アメリカンビレッジの賑わいと海が近い、便利なエリアです。ここでは2軒に泊まりました。恩納村のような大自然の中のリゾートとは違って、ショッピングや食事に歩いて出かけられるのが利点です。観光もグルメも楽しみたい人、レンタカーであちこち動きたい人には、この立地が合います。逆に「リゾートにこもって静かに過ごしたい」なら、恩納村や離島の方が向いていると思います。

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    【本島南部・糸満】空港から一番近いリゾートエリア

    琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ(糸満市) ここもまだ泊まっていませんが、次の候補として気になっています。2022年開業で、本島南部では最大級のリゾート。全443室がオーシャンビュー、県内でも大きめの6種類のプールがあって、目の前には1.8kmの白砂ビーチが続きます。魅力は何より、那覇空港から車で約20分という近さ。北の恩納村まで走らなくても、着いてすぐリゾートに入れます。空港直通のリムジンバスもあるので、レンタカーを借りない人にも向いています。南部はこれまでリゾートが少ないエリアでしたが、この1軒でだいぶ選択肢が変わりました。

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    【石垣島・小浜島】離島ならではの自然と静けさ

    ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(石垣島) サービスが安定していて、石垣島の中でも過ごしやすいホテルでした。空港からのアクセスも良く、石垣を拠点に竹富や小浜など離島めぐりをするときの起点としても便利です。

    フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ(石垣島) 琉球赤瓦のヴィラが並ぶ、敷地の広いリゾートです。石垣島の夕日の名所でもあって、サンセットは格別でした。広々してのんびりできる反面、敷地内の移動が少し多いので、そこは好みが分かれるかもしれません。

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    はいむるぶし(小浜島) 小浜島の、静かなリゾートです。夜は光が少なくて、星がよく見えます。街の喧騒から完全に離れたい人には、ぴったりの環境でした。石垣島から高速船で渡る、その距離感そのものが非日常です。ただ、島には店が少ないので、リゾート内で完結する過ごし方が前提になります。

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    【宮古島】プールのように透き通る海を望むエリア

    宮古島は、私が沖縄でいちばん海がきれいだと感じた島です。以前はコテージのような宿に泊まったのですが、店が少ないぶん、ドライブに出ないと時間を持て余しました。次に行くならリゾートでゆっくりしたいと思っていて、いくつか候補を挙げています。

    ホテル シギラミラージュ 宮古島南岸に広がるシギラリゾート内の、モダンなラグジュアリーホテルです。高層階からのオーシャンビューが評判で、宮古島の青い海と空をパノラマで見渡せます。鉄板焼きやシーフードなど、ホテル内のダイニングのクオリティも高いようです。リゾート内に温泉やアクティビティも揃っているので、ここに滞在するだけで完結できそうなのが魅力です。

    シギラベイサイドスイート アラマンダ 同じシギラリゾート内にある、全室スイート仕様のホテルです。敷地内のラグーンにウミガメが泳いでいて、ホテルから一歩も出ずに過ごせるのが売り。記念日やハネムーンで、静かにおこもりステイをしたい人に向いていそうです。少し贅沢寄りですが、宮古島でのんびり過ごすなら候補に入れたい一軒です。

    宮古島来間リゾート シーウッドホテル(来間島) 宮古島と橋でつながる来間島にある、ヴィラとホテル棟からなる広大なリゾートです。「暮らすように滞在する」がテーマで、集落のような造り。来間島は宮古島本島より灯りが少ないので、星空がとてもきれいに見えるそうです。プライベートプール付きのヴィラもあって、静かに過ごしたい人に良さそうです。

    キャノピー by ヒルトン沖縄宮古島リゾート ヒルトンのライフスタイルブランド「キャノピー」の、アジア太平洋で初めてのリゾートです。宮古島の自然や地域文化を取り入れた、活気のあるデザインが特徴。格式張らないカジュアルな雰囲気で、若い世代や友人同士の旅、アクティブに動きたい人に合いそうです。伊良部大橋や市街地へのアクセスも良く、観光やグルメの拠点にも使えます。新しくできたばかりなので、設備の新しさも魅力です。

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    目的別に選ぶなら

    ここまでのホテルを、目的別に整理します。旅のスタイルに近いものから見てみてください。

    子連れ・プールやアクティビティ重視なら ハイアットリージェンシー瀬良垣、ANAインターコンチネンタル万座ビーチ、グランドメルキュール残波岬。プールや海遊びが充実していて、子供も飽きません。ただしグランドメルキュールの本格スライダーは、お子さんの年齢を見て。

    カップル・記念日で静かに過ごすなら ザ・ブセナテラス、オリエンタルホテル沖縄、はいむるぶし、シギラベイサイドスイート アラマンダ。特にブセナテラスの夕日とサックスは、二人の旅に似合います。

    街も海も楽しみたいなら 北谷エリアのリゾート。ショッピングも食事も、歩いて楽しめます。

    美ら海水族館を楽しみたいなら オリオンホテル モトブ。水族館まで徒歩7分の立地は、他にありません。

    空港から近く、移動で疲れたくないなら 琉球ホテル&リゾート名城ビーチ。那覇空港から車で20分、リムジンバスもあります。

    とにかく静かに過ごしたいなら はいむるぶし(小浜島)、来間リゾート シーウッドホテル。離島の静けさと星空は、本島では味わえません。

    きれいな海を存分に味わいたいなら 宮古島のリゾート。海の透明度は、私が行った中では宮古島が随一でした。

    コスパ重視なら グランドメルキュール残波岬、オリオンホテル モトブ。設備や立地の割に、価格が手頃です。


    レンタカーなしでも泊まれる?

    沖縄のリゾートは基本的にレンタカーがあると便利ですが、運転しない人もいると思います。

    空港からのアクセスが楽なホテルとしては、名城ビーチ(那覇空港からリムジンバス直通)が、レンタカーなしでも成立します。オリオンモトブも那覇空港から直行の高速バスが出ています。離島のリゾート(はいむるぶし、フサキ、ANA石垣、宮古島の各ホテル)も、港や空港からの送迎やホテルバスが整っているので、島内で車を借りなくても、リゾート内で完結する滞在なら問題ありません。

    逆に、恩納村や名護のリゾートは、周辺の観光やレストランに出かけるならレンタカーがあった方が快適です。ホテルにこもるだけなら送迎でも足りますが、あちこち回りたいなら車を借りるのをおすすめします。


    まとめ

    沖縄のリゾートホテル選びは、スペックだけでは決まりません。最後は、誰とどんな旅をしたいかだと思います。

    子供と思い切り遊びたいなら、プールの充実したリゾート。夕日とサックスに浸りたいなら、ブセナテラス。離島の静けさに沈みたいなら、はいむるぶし。きれいな海を求めるなら、宮古島。空港から一直線でリゾートに入りたいなら、名城ビーチ。

    同じ沖縄でも、選ぶホテルで旅はずいぶん変わります。この記事が、次の一軒を選ぶ助けになれば嬉しいです。

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  • 【2026年最新】沖縄旅行 完全モデルガイド|33カ国を旅した私がたどり着いた「大人の沖縄」の過ごし方

    【2026年最新】沖縄旅行 完全モデルガイド|33カ国を旅した私がたどり着いた「大人の沖縄」の過ごし方

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    沖縄には、何度も足を運んできました。ほとんど毎年のように、レンタカーを借りて、家族と、あるいは友人やカップルで。そして毎回、同じ結論にたどり着きます。

    沖縄は「詰め込む場所」ではなく、「引き算する場所」だと。

    考えてみれば、これほど恵まれた海はそう近くにありません。日本国内からも、台湾からも、飛行機でおよそ2時間。三連休を使うか、土日に有休を1日足すだけで、透き通った海とゴージャスなリゾートに手が届いてしまう。わざわざ遠くの南国まで飛ばなくても、この距離に沖縄がある。それ自体が、ひとつの贅沢だと思います。

    どの島の海が本当に美しかったか。いつ行くべきで、いつ避けるべきか。実際に泊まってきたリゾートホテルの記憶とともに、沖縄の全体像をお伝えします。


    なぜ、大人こそ沖縄なのか

    いくつもの南国リゾートを見てきましたが、沖縄の価値は「静けさ」にあると感じています。

    タイやバリのビーチタウンには、夜になると独特の熱気が立ち上がり昼と夜ではまったく違う景色になります。それはそれで旅の醍醐味なのですが、家族連れで訪れると、少し身構える瞬間があるのも事実です。沖縄のリゾートエリアには、その種の喧騒がありません。夜、子どもと手をつないでホテルの外に出ても、緊張しなくていい。この安心感は、想像以上に旅の質を左右します。

    一方で、静かなだけの島でもありません。友人と行くなら、海を見下ろすバーベキュー場「コージービーチクラブ」や「リゾートマジック」で、日が暮れるまで騒げます。夜は国際通りへ。飲み屋は無数にあり、三線の沖縄ライブを聴かせる居酒屋も点在しています。

    つまり沖縄は、同じ島でありながら、誰と行くかで表情を変える。そこが面白いところです。


    ベストシーズンは「夏ではない」

    これは声を大にしてお伝えしたいところです。

    7月から9月はハイシーズンです。しかしこの時期、リゾートホテルの料金は平気で倍以上に跳ね上がります。そして何より、台風シーズンと完全に重なります。

    台風に当たった沖縄旅行と、晴れた沖縄旅行は、天と地ほど違います。海に入れず、島に渡れず、ホテルの部屋から灰色の空を眺めて終わる。それだけの金額を払って。

    私は幸い、直撃に遭ったことがありません。運が良かったのではなく、時期をずらしてきたからです。

    私が勧めるのは、3〜4月と10〜11月。 海開き期間中で、台風のリスクが低く、料金も落ち着いています。5月上旬から6月下旬にかけては沖縄の梅雨なので、ここは外します。3〜4月はまだ水温が低めなので、泳ぐことより「景色と過ごしやすさ」を求める旅に向いています。

    夏の厳しさは、身をもって知っています。7月に竹富島を自転車で回ったときは、汗だくで倒れそうになりました。あの島を、あの時期に、自転車で。子ども連れには絶対に勧められません。


    王道は「2泊3日」で十分

    何度も行き着いた、私の定番の型があります。

    1泊目:那覇 市内観光と買い物。国際通り、DFS、そして首里城。

    2泊目:中部か北部のリゾート ここでようやく、旅が「休息」に変わります。

    これだけです。沖縄は詰め込もうとすると、移動時間ばかりが増えていきます。2泊3日で、那覇1泊+リゾート1泊。この配分が、いちばん満足度が高い。

    離島と組み合わせるなら、本島1泊+離島2泊。離島に主役を譲る形です。

    2026年の首里城について 2019年の火災から復元が進み、2025年10月に工事を覆っていた素屋根が撤去されました。現在は約6年ぶりに、鮮やかな正殿の外観を見ることができます。内部の一般公開は2026年秋の予定。つまり今は、「完成した外観」と「まだ入れない内部」という、この時期にしか出会えない首里城です。城のすぐそばには、名店として知られる首里そばもあります。じゅーしーも美味しい。


    海を求めるなら、離島へ。そして宮古島へ

    正直なところを書きます。

    沖縄本島の海も、本州の海と比べれば十分に美しい。けれど、離島を知ってしまうと、話が変わります。

    私が最も美しいと感じたのは、宮古島です。

    離島でいちばん栄えているのは石垣島です。でも海の透明度と青さでは、宮古島が断然上でした。石垣の名所である川平湾は、たしかに絶景ですが遊泳禁止です。眺めるだけの海と、飛び込める海。私が癒されたのは、後者でした。

    前浜ビーチの白さ。そして伊良部大橋。橋を渡っていると、左にも右にも青のコントラストが広がっていて、島に着いてしまうのがもったいないほどでした。あれは、行かないとわからない類のものです。

    潜ったときは、巨大なプールと見間違えるほどの透明度でした。魚もはっきり見えます。私はアドバンスまで持っていますが、宮古島の海に関して言えば、ライセンスがなくても体験ダイビングで十分に楽しめます。それくらい、透明度そのものが主役の海です。ただし、天候にはかなり左右されます。潜らずとも、シュノーケルだけでも報われる海です。

    宮古島で泊まるなら、リゾートホテルを。 石垣島に比べると、宮古島は飲食店がかなり少ない島です。私はコテージのような宿に3泊しましたが、レンタカーでドライブに出ないと時間を持て余しました。最初から海の見えるリゾートに滞在して、動かずに過ごす。それが宮古島の正解だと、後になって気づきました。次に行くときは、そうします。

    本島から日帰りで、美しい海に会いたいなら 慶良間諸島への日帰りを勧めます。水納島も、船ですぐの距離です。

    波照間のように美しい離島は他にもありますが、「素敵なリゾートホテルがある島」となると、選択肢はぐっと絞られます。

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    泊まってきたリゾートと、これから泊まりたいリゾート

    これまで宿泊したのは、北谷のリゾート2軒、HIYORIオーシャンリゾート沖縄、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート、ザ・ブセナテラス、オリエンタルホテル沖縄リゾート&スパ、ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄、そして石垣島ではフサキビーチリゾートとANAインターコンチネンタル石垣リゾートの2軒、小浜島のはいむるぶし。

    とりわけ記憶に残っているのは、ブセナビーチの夕方です。

    隣接するブセナテラスから、毎日サックスの生演奏が流れてきます。サンセットの光の中、砂浜にいると、その音だけが聞こえてくる。誰かと来ているなら、これ以上ない時間になります。

    まだ泊まれていない、気になっている2軒

    ハレクラニ沖縄は、一休のランキングでも常に上位にいます。円安と物価高でハワイが遠くなった今、ハレクラニは独り勝ちの様相です。オフシーズンでも1泊5万円は下らないでしょうが、ハワイに行くことを考えれば、むしろ割安に思えてきます。

    (余談ですが、同じハワイの名門であるカハラは、沖縄ではなく横浜に来ました。私はカハラ横浜にも泊まりましたが、なぜ横浜だったのか、今でも腑に落ちていません)

    琉球ホテル&リゾート 名城ビーチは、2022年7月に糸満市に開業した、本島南部最大のリゾートです。全443室がオーシャンビュー、県内最大級の6種のプール、目の前には1.8km続く天然の白砂ビーチ。那覇空港から車で約20分という距離が効いていて、北まで走らなくてもリゾートに沈み込めます。

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    食と、遊びと、正直な感想

    沖縄そばは、どこで食べても美味しい

    ラーメンには一家言あるつもりで、本島の有名な沖縄そばを10軒ほど食べ歩きました。結論として、ベースは豚骨と鰹節、分厚い角煮のような三枚肉とかまぼこ、アクセントは紅ショウガと刻みネギは基本で、店によって劇的な差はあまりありません。魚介と豚骨のWスープは小さい頃からいつも食べてた大好きな東海地方のソウルフード、スガキヤを思い出させる。(今もよく行きますが)

    これは悪口ではなく、朗報です。行列に並ばなくても、目についた店に入れば、だいたい美味しい。私は途中でコーレーグース(島とうがらし)を入れて、味を全部壊すのが好きです。

    A&Wと、サロンパスの味

    日本でA&Wが食べられるのは沖縄だけです。行くと必ずルートビアを頼みます。あの味を説明するなら、サロンパスです。それでも頼んでしまうのが、A&Wの不思議なところです。

    ステーキ、ハンバーガー、タコス、タコライス。沖縄のアメリカは、食に色濃く残っています。

    ジャングリアは、一度で足りる

    2025年に北部に開業したテーマパークです。行ってみて思ったのは、一度行けば十分だということ。子どもも「一回でいいかな」と言っていました。

    もし行くなら、暑い時期は避けてください。そして台風が来たら、何もできなくなります。

    宮古島の夏フェス

    宮古島では、島のロックフェス「MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL(通称・宮ロック)」に足を運びました。ケツメイシ、MONGOL800、HY、ORANGE RANGE、BEGIN。真夏の島で、沖縄のアーティストと本土のアーティストが並ぶ光景は、ここでしか成立しないものでした。ステージとの距離も近くビール片手に盛り上がれます。

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    実用情報:レンタカー、支払い、台風

    レンタカーは、本島も離島も基本的にあったほうがいい。 ただし例外があります。離島のリゾートホテルにこもるだけなら、空港リムジンバス、ホテルの送迎、タクシーで足ります。実際、名城ビーチのように那覇空港からの直通リムジンバスを運行しているホテルもあります。

    台風対策の本質は、「当たらない時期を選ぶこと」です。 保険や補償の話をする前に、まず3〜4月か10〜11月を選ぶ。それが最も確実です。それでも夏に行くなら、航空券とホテルのキャンセル規定を予約前に必ず確認してください。

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    まとめ:沖縄で「引き算」をする

    沖縄は、行けば行くほどシンプルになる場所でした。

    那覇で1泊、リゾートで1泊。それだけでいい。海を見たいなら、宮古島へ。時間がなければ、慶良間へ日帰り。夏は避けて、春か秋に。

    いくつもの南国リゾートを見てきて、それでも沖縄に戻ってくるのは、あの島に「何もしない時間」を許してくれる空気があるからだと思います。しかも、飛行機でたった2時間の場所に。ブセナビーチに落ちる夕日と、どこからか流れてくるサックスの音。あれを思い出すたびに、また予約をしてしまうのです。

    次はハレクラニか、名城ビーチか。あるいは、宮古島のリゾートでゆっくりしたい。

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  • 【2026年】台北観光を極める大人旅ガイド!元留学生の厳選ルート

    【2026年】台北観光を極める大人旅ガイド!元留学生の厳選ルート

    ※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。

    台湾・台北に留学していた経験から、短期旅行では見えにくい「本当に行く価値のある場所」を、体験ベースで紹介します。33カ国以上を旅してきた中でも、台北は「食」と「癒し」のコストパフォーマンスが突出した街。この記事では、限られた旅の時間を最大限に活かすための取捨選択を、住んでいた者の目線でお伝えします。

    UnsplashClement Souchetが撮影した写真のClement Souchetが撮影したイラスト素材

    1. 台北旅行の準備と基本情報|春節の落とし穴に注意

    台北は日本から約3〜4時間、時差1時間と気軽に行ける距離ですが、準備の質で滞在の快適さが大きく変わります。

    通信はeSIMが主流に。 2026年現在、台湾旅行の通信手段は物理SIMからeSIMへ完全に移行しつつあります。出発前にスマホへ設定しておけば、桃園空港に着いた瞬間からネットが使えて、SIMカウンターの行列に並ぶ必要がありません。

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    現金はまだ必要。 台北はキャッシュレス化が進んでいますが、夜市の屋台やローカル食堂、伝統市場では現金のみの店がまだ多数派です。クレジットカードと現金の二刀流が基本になります。

    最大の注意点は春節(旧正月)。 私が住んでいて一番驚いたのがこれです。春節期間の約1週間、台北の店はほとんど閉まります。夜市も食堂も観光客向けの店も軒並み休業で、開いているのはコンビニくらい。「台湾グルメを楽しみに来たのに食べる場所がない」という事態になりかねないので、旅行時期を選べるなら春節(2026年は2月中旬)は避けるのが賢明です。

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    2. 台北で心に残る絶景・名所

    住んでいた頃に各地を回った結論として、台北の観光地は「絞る」のが正解です。

    九份|定番だが、やはり行くべき

    台北近郊で迷ったら九份です。夕暮れどきに赤提灯が灯る階段の街並みは、混雑を差し引いても見る価値があります。茶藝館で山と海を眺めながらお茶をいただく時間は、台北市内の喧騒とは別世界。オーバーツーリズム気味ではあるものの、平日の夕方を狙えば比較的落ち着いて楽しめます。

    台北市内からはバスや電車の乗り継ぎで行けますが、帰りのバス待ちの行列が大変なので、時間を有効に使いたい方は送迎付きツアーが快適です。

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    台北101|年越し花火は一生モノの体験

    私は台北101の年越しカウントダウンを現地で体験しましたが、ビルそのものから花火が放たれる光景は圧巻でした。ドバイのブルジュ・ハリファなど高層ビルからの花火は他都市でも見られますが、508mの台北101も負けじと迫力満点です。年末年始に台北へ行くなら、これを見ずに帰るのはもったいないです。周辺は大混雑するので、場所取りは早めに。

    UnsplashTimo Volzが撮影した写真のTimo Volzが撮影したイラスト素材

    迪化街|漢方問屋街でディープなお土産探し

    乾物や漢方薬材の問屋が軒を連ねる迪化街は、台北で最も「古き良き台湾」が残るエリアです。私はここで友人夫婦へのお土産に漢方の精力剤とチャイナドレスを購入しました。定番のパイナップルケーキとはひと味違う、話のネタになるお土産を探すのに最適な場所です。

    淡水|私にとって忘れられない映画の思い出

    老街を歩きながら阿給・鉄蛋を味わい、河沿いのベンチで夕日を眺める時間は、台北市内の喧騒とは違う、素朴で気持ちの良いひとときです。淡水には、私にとって忘れられない映画の思い出もあります。留学中、授業で先生が「一番好きな映画」として見せてくれたのが、ジェイ・チョウ主演の『不能說的秘密(言えない秘密)』でした。全編北京語で、当時の私にはセリフの意味を完全には理解できなかったにもかかわらず、気づけば物語に引き込まれ、気づいたら泣いていました。そのロケ地・淡江高級中學が淡水にあり、実際に訪れた時は特別な感慨がありました。同作は日本でも京本大我主演でリメイクされ話題になっています。台湾映画がお好きな方には、聖地巡礼としてもおすすめです。

    なお動物園は設備こそ立派ですが、日本の動物園と大きくは変わらない印象です。滞在日数が限られているなら、そのぶんの時間を食と癒しに回すのも一案です。

    3. 台北美食|通い続けた店とジャンル

    台北の食は、屋台のB級グルメから食べ放題文化まで、懐が深いです。

    魯肉飯は「鬍鬚張」からスタート。 台湾の国民食・魯肉飯(ルーローハン)は店ごとに味が違いますが、まず基準にしたいのが老舗チェーン「鬍鬚張魯肉飯」。甘辛い豚そぼろ煮込みがご飯に染みて、小サイズなら食べ歩きの合間にも入ります。ここを基準に、ローカル食堂の魯肉飯を食べ比べるのが私の定番でした。

    UnsplashLee Miloが撮影した写真のLee Miloが撮影したイラスト素材

    牛肉麺と小籠包は外せない王道。 煮込んだ牛肉がごろっと乗る牛肉麺は、店ごとにスープの個性が出る一杯。小籠包は有名店に行列する価値もありますが、街の点心屋のレベルも十分高いです。

    臭豆腐は「香り」の先にある美味しさ。 夜市で強烈な匂いを放つ臭豆腐は、揚げたてに甘辛ダレとキャベツの酢漬けを添えて食べると、匂いの印象が覆ります。台湾グルメの通過儀礼として、ぜひ挑戦してみてください。

    一人用火鍋と食べ放題文化。 台北には一人用の小鍋スタイルの火鍋店が多く、一人旅でも気兼ねなく鍋を楽しめます。さらに火鍋・すき焼き・焼肉は食べ放題形式の店が非常に多く、日本より手頃な価格で満腹になれるのも台北の魅力です。

    夜市は士林と寧夏の2択。 台北には夜市が多数ありますが、通った結論としては、規模と店の多さなら士林夜市、食に集中するなら寧夏夜市が楽しめます。山盛りのローカルデザート(マンゴーかき氷や豆花)で締めるのが夜市の正しい歩き方です。

    日本式ラーメンとメイドカフェも面白い。 台北には日本式ラーメン店が多く、そのクオリティの高さに驚かされます。メイドカフェまであり、日本文化がどう現地化しているかを見るのも興味深いところです。

    お土産の定番はやはりパイナップルケーキ。バターの香りと餡の甘酸っぱさは、お土産用に買ったはずが自分用に開けてしまう美味しさです。

    4. 台湾式の癒し|シャンプー・マッサージ・温泉

    歩き疲れた身体を癒す選択肢の豊富さも、台北の大きな魅力です。

    台湾式シャンプーは床屋で体験を。 私が現地で通い詰めたのが、床屋での台湾式シャンプーです。座ったまま髪を泡立て、頭皮をしっかりマッサージしてくれる爽快感は病みつきになります。値段も手頃で、観光の合間のリフレッシュに最適です。

    マッサージのレベルが高い。 台北のマッサージは全体的に技術レベルが高く、足裏から全身まで選択肢も豊富。夜市帰りに寄れる店も多いので、旅程に1回は組み込む価値があります。

    北投温泉は水着スタイルの独自文化。 北投温泉の公共露天風呂(千禧湯)は水着着用スタイルで、台湾の他の温泉旅館にある裸湯とは違う独自の文化です。かしこまらずに友人や家族と気軽に楽しめるのが魅力で、地元の人にも長く愛されてきた温泉体験です。

    なお2026年現在、千禧湯は大規模改修のため休業中で、2026年7月末にリニューアルオープン予定です。改修後は日本式の桜を配した湯池も加わる予定なので、訪問前に最新の営業状況を確認してください。落ち着いた個室で裸湯を楽しみたい方は、北投の温泉ホテルの日帰り個室風呂プランもおすすめです。

    5. ホテルと航空券|滞在の質を決める最後のピース

    台北のホテルは、中山エリアや台北101周辺の5つ星から、駅近の手頃なビジネスホテルまで選択肢が豊富です。年越し花火を狙うなら101ビューの部屋、夜市とグルメ重視なら中山〜雙連エリアが便利。私の生活圏も中山周辺でしたが、MRTでどこへでも出やすく、飲食の選択肢も豊富でした。

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    航空券は日本各地からLCC・フルサービスキャリアともに豊富です。滞在時間を最大化したいなら朝発・夜帰り便の組み合わせを狙ってみてください。

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    まとめ|台北は「絞って深く」楽しむ街

    住んでいた者の結論として、台北旅行は欲張らないのが成功の秘訣です。九份と101、迪化街、淡水を押さえたら、残りの時間は夜市と食べ比べ、マッサージとシャンプーに投資する。それが台北という街の魅力を最も深く味わえる配分だと感じています。春節の休業期間だけは避けつつ、ぜひ自分だけの台北の楽しみ方を見つけてください。

  • 【大人向け海外留学】台北で中国語を学ぶ贅沢。費用や週末の過ごし方

    【大人向け海外留学】台北で中国語を学ぶ贅沢。費用や週末の過ごし方

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    本当はフィリピン・セブ島で、きれいな海を眺めながら英語をお値打ちに学ぶつもりだった。その計画を捨てて台北で中国語(マンダリン)を学ぶことにしたのは、世界を旅する途中で出会った台湾人たちの笑顔と、その直前に一か月旅した中国の強烈な刺激が、私のなかで結びついてしまったからだ。

    平日はローカルな路地に溶け込み、週末はマンダリン・オリエンタルのような洗練に身を浸す。その振れ幅の大きさが、大人の留学をかけがえのないものにしてくれる。バックパッカーの血と、いくつもの高級リゾートを見てきた審美眼。その両方を持ったまま、もう一度学生に戻れる街が台北だった。

    なぜ大人の海外留学に「台北でマンダリンを学ぶ」が最適なのか

    台北を選んだ理由は、世界を旅する途中で何人もの台湾人の個人旅行者に出会ったことに尽きる。それまで私は、中華圏はどこも同じだと思い込み、深く知ろうとしていなかった。その思い込みを、彼らがやさしく覆してくれた。アジアでも中東でも、出会う台湾人はみな日本の文化や有名人をよく知っていて、話していて楽しく、いつも笑っていた。

    台湾に来る直前、私は一か月ほど中国本土を旅していた。日中の関係は決して温かいとは言えず、北京で日本人旅行者に出会うことはなかったし、自分が日本人だと話すと歓迎されない場面も少なくなかった。西安の観光地には「日本人お断り」と掲げる店もある。満洲国をはじめとする歴史の経緯は、相手国の教育も含めて理解しているつもりだ。一方で、道端の激しい喧嘩に何度も出くわし、仕切りのないトイレに面食らい、偽物や値段のふっかけにも遭った。戸惑いは大きかったが、その剥き出しの熱量は、振り返れば刺激的で旅らしくもあった。そして、その中国の濃さがあったからこそ、同じ言葉を話すのに驚くほど穏やかな台湾人の笑顔が、いっそう際立って見えたのだと思う。

    気づけば私は、セブ島の海ではなく、マンダリンを学ぶ方へ舵を切っていた。海外で語学を学ぶ大人が増えている今、その目的は単なる言語習得にとどまらない。キャリアの軸をもう一本増やすリスキリングであり、生き方そのものを問い直す時間でもある。親日的で治安がよく、洗練されたカフェやホテルが増え続ける台北は、数か月だけ暮らす「プチ移住型」の留学先として、世界中の大人から静かに注目を集めている。

    ローカルな情緒と洗練されたモダンが同居する台北の魅力

    台北の面白さは、相反する二つの顔が同じ街に同居していることだ。夜市や伝統市場に飛び込めば、湯気と匂いと値段交渉の渦に巻き込まれる。少し歩けば、静謐な茶藝館や、設備の整ったコワーキングスペース、夜景の美しいラグジュアリーホテルが待っている。路地裏に分け入りたいバックパッカーの血と、上質な静けさを求める大人の感覚。そのどちらも満たしてくれる懐の深さが、この街にはある。治安のよさ、暮らしやすさ、そして人の温かさ。生活の質という意味で、台北はアジアでも指折りの居心地を持っている。

    ビジネスと人生に深みをもたらす、台湾のマンダリン(華語)の特徴

    私たちが学ぶマンダリンは、中国でも台湾でも公用語となっている標準中国語、いわゆる北京語(普通話/華語)だ。中国には広東語をはじめ多くの方言があり、台湾にも台湾語があるが、共通語として通じるのはこのマンダリンである。十数億人と通じ合える言語をひとつ持つことの意味は、旅にもビジネスにも、想像以上に大きい。台湾で学ぶ場合は繁体字に触れられるのも魅力で、漢字の成り立ちや文化の奥行きにそのまま手が届く。

    ちなみに、台湾の人と中国本土の人を聞き分ける、ささやかな方法がある。「四十四(しじゅうし)」だ。標準のマンダリンでは四(sì)十(shí)四(sì)と、「十」にそり舌の音が入る。ところが台湾の発音ではこのそり舌がやわらぎ、「スースースー(sì sì sì)」に近く聞こえる。もっとも、出会った相手にいきなり「44と言ってみて」と頼むのは至難の業だけれど、言葉が土地ごとに生きて変化していることを、こんな小さな音が教えてくれる。

    洗練された大人が送る、台北でのマンダリン留学生活のリアル

    旅を続けすぎて懐は寂しかったから、私は語学留学生を受け入れている大学を自分で調べ、寮のあるところに申し込んだ。英語でのやり取りが煩わしければ、手続き代行会社に頼むと一気に楽になる。学費は1学期(約3か月)で15〜20万円ほど、学生寮は1学期で5万円弱だった。いまも台北の主要大学の華語中心は、おおむね同じくらいの学費で学べるはずだ。街の食事も安いが、学食はさらに安く、量があって味もいい。中華料理好きの私には天国のような環境で、社会人を経たあとに、もう一度学生に戻れた気がした。

    入学した台湾国立政治大学でクラス分けの試験を受けると、漢字があるとはいえ発音がまるで違うので、当然のように一番下の初級クラスからのスタートだった。

    歴史ある大学の「語学中心」で学ぶ上質なマンダリン・カリキュラム

    台北には、世界中の学習者が集まる名門の「語学中心(華語センター)」がいくつもある。最も有名なのは国立台湾師範大学の国語教学中心(MTC)、本格的な研究レベルを求めるなら国立台湾大学、そして私が学んだ国立政治大学にも質の高い華語中心がある。授業はおおむね週15時間前後で、少人数制でみっちり鍛えられる。近年は、働きながら学ぶ大人に向けた夜間・週末コースも増えており、数か月の集中留学から、腰を据えた長期滞在まで選びやすくなっている。

    私のクラスメイトは、韓国・フィリピン・ベトナム・アメリカ・ドイツ・ロシア・スロバキア・ウズベキスタン・タイ、そしてマーシャル諸島と、驚くほど多国籍だった。漢字が読める分だけ少し余裕をぶっていた私は、あっという間にテストで彼らに抜かれた。「マー」ひとつに四つの声調があり、声の上げ下げで意味がまるで変わる。大切なのは漢字よりも耳と発音で、日本語にない音が次々に出てくる。これまで見ないふりをしてきた n と ng の違いを、私は基礎から一つずつやり直した。漢字を知っているという思い込みは、むしろ最初のハンデだったのかもしれない。

    バックパッカーの血が騒ぐ路地裏の風情と、大人のリフレッシュ術

    授業が終われば、夜市や伝統市場の喧騒に飛び込む日もあれば、静かな茶藝館やお気に入りのカフェで予習復習にふける日もある。この泥臭さと静けさの行き来が、私には心地よかった。

    台北の人情に触れたのは、到着した初日のことだ。空港から学生寮へ向かう途中、大きな荷物を抱えた私に、駅で見知らぬ人が「手伝いましょうか」と声をかけてくれた。坂道をスーツケースを引いて登っていると、通り過ぎた車がわざわざ戻ってきて、上まで乗せていこうと申し出てくれた。アジアから中東、アフリカまで旅をしてきて警戒心が強くなっていた私は、声をかけられるたびに何か裏があると疑い、すべて断ってしまった。半年以上を過ごしてようやく分かったのは、彼らは本当にただのやさしさから声をかけてくれていた、ということだ。道端で喧嘩をする人も、痰を吐く人も見かけない。世界中に華僑は散らばっているけれど、この穏やかさは民族の違いではなく、育つ環境や教育の積み重ねなのだと、私は台北で教わった。

    マンダリンで少しずつ意思疎通ができるようになると、クラスメイトの横顔が見えてきた。海外の名門大学から来た交換留学生、親が大学教授で自身は経営者、経営分析を生業にする人、戦場カメラマン。母国で普通に暮らしていたら、まず出会えなかった人たちだ。普段の私の周りには、自然と似た人ばかりが集まる。けれど環境を変えたり、新しいことを始めたりすると、自分の知らない世界が不意に開ける。彼らとの会話そのものが、教科書とは別の学びだった。

    台北留学を豊かにするライフスタイルと、感性を刺激する絶景スポット

    平日に勉強へ打ち込んだぶん、週末や放課後の時間をどう過ごすかで、留学の豊かさは大きく変わる。

    世界の美を知る大人が息をのむ、台北の夜景と豊かな自然

    台北の魅力は、都市と自然の距離が近いことだ。市街から少し足を延ばせば、陽明山の温泉で湯けむりに身を委ねられるし、九份や金瓜石の坂道は、どこか懐かしい郷愁を誘う。基隆まで出れば、潮の香りと海の景色が待っている。私が通った政治大学は、お茶の名所・猫空の山あいにほど近く、キャンパスのまわりにも緑が濃かった。世界中の海や絶景を見てきた目から見ても、山と海がこれほど近く同居する街は珍しい。夜になれば、台北101を望む夜景や、松山文創園区のような洗練されたカルチャースポットが、また別の表情を見せてくれる。

    UnsplashMelanie Magdalenaが撮影した写真のMelanie Magdalenaが撮影したイラスト素材

    五感を刺激する台湾美食と、日常に溶け込むサードプレイス

    台湾での暮らしを支えてくれたのは、間違いなく食だ。安くて量のある学食、湯気を立てる夜市の屋台、伝統市場の活気。中華料理好きの私にとって、毎日の食事そのものが小さな旅だった。そして、勉強にも仕事にも家にもならない第三の居場所として、私には茶藝館があった。香りの立つお茶を前に教科書を開く時間は、慌ただしい一日を静かに締めくくる、ささやかな贅沢だった。

    【完全準備】台北での海外留学&生活を快適にする必須アイテムとサービス

    ここからは、留学や長期滞在をスマートに始めるために、出発前に手配しておきたいものを紹介する。準備の質が、現地での時間の質をそのまま左右する。

    留学の手続きをスムーズにする代行・エージェント

    私は寮のある大学を自分で調べて申し込んだが、英語での問い合わせや書類のやり取りは、思っていた以上に手間だった。出願から寮の手配までまとめて任せられる留学エージェントや手続き代行を使えば、その煩雑さを丸ごと省ける。浮いた時間と気力は、現地での暮らしの準備に回したい。

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    スマートに手配する航空券と、台北市内の移動テクニック

    航空券は、往復だけでなく、一時帰国や週末の小旅行まで見据えて選ぶといい。台北は香港や東南アジアへのアクセスもよく、週末トリップのハブとして驚くほど優秀だ。比較サイトで賢く押さえておけば、滞在中の行動範囲が一気に広がる。市内の移動は、悠遊カード(EasyCard)とMRT、そして配車アプリを使い分けるのが快適だ。

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    person booking flight tickets on laptop(AI 生成)

    海外留学で見落としがちなのが旅行保険だ。エポスカードは年会費無料でありながら、航空券をカードで購入するだけで海外旅行保険が自動的に付帯される。最長90日間有効なので、短期留学や留学前半の3ヶ月をカバーするには十分だ。6ヶ月以上の長期留学の場合は、別途留学専用の保険への加入を検討してほしい。

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    まとめ:マンダリン留学で手に入れる、新しい自分と洗練された日常

    結局、私は1学期では物足りず延長を決めた。次の3か月は大学の寮を出て、各大学に通う留学生が集まるレジデンス(台湾国際学舎)に移った。月3万円台で、それぞれの大学への送迎まで付いていた。留学は半年だけ。それでも、いろんな国の友と出会い、マンダリンで心を通わせられるようになった。

    学期が終わり、それぞれが自分の国へ帰る日、私は泣いてしまった。卒業式でも泣いたことがなかったのに。半年では流暢とまではいかないが、台湾や中国を一人で旅して困らない程度にはなった。何より、普通の旅行では決して手に入らない、人生の見え方そのものが変わる時間だった。

    台北での留学は、語学の習得だけにとどまらない。ローカルな風情に癒やされ、洗練された都市機能に刺激を受ける、大人のためのリトリートだ。準備さえ整えれば、あとはこの街に身を預けるだけでいい。平日はローカルの路地に、週末は洗練の只中に。その行き来のなかで、新しい言葉と、少しだけ新しい自分に出会えるはずだ。

  • 【香港・マカオ観光ガイド】プロが教える夜景・グルメ・ディープな街歩き

    【香港・マカオ観光ガイド】プロが教える夜景・グルメ・ディープな街歩き

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    香港には、これまで5回ほど訪れている。何度行っても飽きない、不思議な魅力を持つ街だ。

    世界三大夜景、本場の広東料理、ディープな重慶大厦、そしてフェリーですぐのカジノの街マカオ。今回は、僕が何度も通った香港と、セットで訪れたいマカオの魅力を、正直に書きたい。

    UnsplashThe Transport Enthusiast DCが撮影した写真のThe Transport Enthusiast DCが撮影したイラスト素材

    広東料理はさすが本場

    世界三大料理に数えられる中華の中でも、広東料理はさすが広州だと思う。

    世界中を旅していると、どこにでも中華料理とインド料理はある。だからこそ、口に合わなくて困った時にいつも助けられてきた。世界を旅する者にとって、中華とインドは命綱のような存在だ。

    そんな私が本場で食べた広東料理は、やはり別格だった。

    UnsplashFernando Santosが撮影した写真のFernando Santosが撮影したイラスト素材

    ラーメンの始祖、湯麺を食べてみたら

    実は私は昔からの日本のラーメンマニアで、日本中を食べ歩いている。

    そんな私が、スープに中華麺が入ったラーメンの始祖とも呼べる本場の湯麺(タンメン)を食べてみた。感想を正直に言うと、申し訳ないが、日本で独自に進化したラーメンだけは日本の方が美味しいと思った。

    もちろん本場の湯麺も美味しい。ただ、日本のラーメンは別の食べ物として進化を遂げているのだと実感した。ルーツへのリスペクトを込めつつ、これは正直な感想だ。


    香港の夜景は世界三大夜景

    私は自然の景色も夜景も大好きだ。そして香港の夜景は、世界三大夜景に数えられている。

    北海道の函館の夜景もきれいだが、香港に来るたびにビクトリアピークには毎回行っている。100万ドルの夜景と称される光の海は、何度見ても圧倒される。

    香港の夜景スポット
    └ ビクトリアピーク(太平山)
     世界三大夜景・ピークトラムで山頂へ
    └ ビクトリアハーバー
     毎晩20時から音と光のショー
     「シンフォニー・オブ・ライツ」
    UnsplashHenry Laiが撮影した写真のHenry Laiが撮影したイラスト素材

    ちなみに世界三大夜景の残り一つ、ナポリの夜景はまだ見たことがない。これもいつかの宿題だ。


    ディープな旅人の聖地、重慶大厦

    香港には近代的なホテルや歴史の深いホテルがある。だがディープな旅人に紹介したいのが「重慶大厦(チョンキンマンション)」だ。

    雑居ビルの中に、さまざまな人種のレストランやショップ、格安のホテルがぎっしり詰まっている。アフリカ系・インド系・中東系の人々が入り混じり、独特の混沌とした世界が広がっている。

    重慶大厦の魅力
    └ 部屋はかなり狭い
    └ でもシングルなのでドミトリーより落ち着ける
    └ とにかく安い
    └ 各国の本格的な料理が味わえる

    ホテルの部屋はかなり狭いが、シングルなのでドミトリーよりは落ち着ける。そして何より安い。各国の本格料理を味わえるのも、ここならではの体験だ。きれいなホテルもいいが、こういうディープな世界も旅の醍醐味だと思う。

    UnsplashFlorian Wehdeが撮影した写真のFlorian Wehdeが撮影したイラスト素材

    香港から深センへ日帰り

    香港からは電車で、中国の近代的な街・深センに日帰りで行ける。

    ただし注意が必要だ。中国本土では外国のアプリが使えない。準備をしておかないと、いつものGoogleマップなどが使えなくなる。VPNの準備などをしてから向かおう。

    香港自体はイギリスの植民地だった歴史があり、英語も通じるし人々も優しい。中国本土とはまた違う、独特の文化がある。


    マカオへはフェリーですぐ

    香港まで来たら、マカオもセットで訪れたい。フェリーですぐに行ける。

    香港からマカオへ
    └ フェリー:約1時間
    └ 港珠澳大橋のバス:約40分・24時間運行
    └ バスの方がフェリーより安い

    マカオは中国大陸で唯一カジノが合法化されている。そのため街はラスベガスのように煌びやかな雰囲気だった。

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    UnsplashSimon Zhuが撮影した写真のSimon Zhuが撮影したイラスト素材

    マカオのカジノで500ドルが倍になった

    マカオにはラスベガスのような高級カジノリゾートホテルがある。ただし高くて、私にはとても泊まれそうになかった。ホテルに関しては、ラスベガスの方が高級でもリーズナブルな設定だと感じた。

    さて、カジノでの話だ。

    私はブラックジャックのような対人のテーブルゲームは、勇気がなくてできない。そこでルーレットに挑戦した。0を除く赤か黒の、ほぼ5割の勝負だ。

    1回だけ、500米ドルを1点買いした。すると運よく当たって、賭け金が倍になった。

    そして、即やめた。シンガポールとマニラのカジノで負け続けた私にとって、これは奇跡的な勝利だった。引き際が肝心だと、ようやく学んだのだ。

    Unsplashün LIUが撮影した写真のün LIUが撮影したイラスト素材

    マカオは世界遺産の街でもある

    マカオはカジノだけの街ではない。実は世界遺産が密集する歴史の街でもある。

    マカオの世界遺産
    └ 聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊)
     火災で焼け残った前壁のみが建つシンボル
    └ セナド広場
     波打つモザイクタイルの石畳と
     コロニアル建築のヨーロッパ風広場

    ポルトガル統治時代の名残で、街並みはどこかヨーロッパ的だ。カジノの煌びやかさと、世界遺産の古い街並み。この二つの顔を併せ持つのがマカオの面白さだ。


    マカオグルメはポルトガルの影響

    マカオの名物
    └ ポルトガル料理
     バカリャウ(干し鱈)・アフリカンチキン
    └ マカオ式エッグタルト
     パイ生地に焦げ目のついたカスタード
     (パステル・デ・ナタ)

    香港式エッグタルトがサクサクのクッキー生地なのに対し、マカオ式はパイ生地という違いも面白い。食べ比べてみるのもおすすめだ。

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    香港国際空港はアジアのハブ

    香港国際空港は、アジアのハブ空港でもある。

    キャセイパシフィックなどで旅行する際は、トランジットで立ち寄ってみるのもいい。乗り継ぎのついでに香港を少し楽しむ、という旅の組み方もできる。アクセスの良さも香港の大きな魅力だ。

    UnsplashAl Reile Dela Torreが撮影した写真のAl Reile Dela Torreが撮影したイラスト素材

    旅の基本情報

    ベストシーズン
    └ 10月〜12月(晴天が多く過ごしやすい)
    └ 避けるべき:5月〜9月
     (蒸し暑い・7〜9月は台風シーズン)
    
    費用の目安
    └ ローカル食堂:50〜80香港ドル
    └ 地下鉄初乗り:5香港ドル前後
    
    通貨
    └ 香港ドルとマカオパタカ
    └ マカオでは香港ドルがそのまま使える

    注意点:香港の最新事情

    近年の香港は、政治状況が旅行にも影響している。

    知っておくべきこと
    └ 当局からスマホのパスワードを
     求められたら拒否は刑事罰
    └ デモや集会には近づかない
    └ 政治的なスローガンの衣服は避ける
    └ TikTokは利用不可
     (その他の海外アプリはVPNなしで使える)

    香港は安全な街だが、こうした最新事情は知っておいた方がいい。普通に観光する分には問題ないが、念のため心に留めておこう。

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    まとめ

    5回通った香港は、何度行っても新しい発見がある街だ。本場の広東料理、世界三大夜景、ディープな重慶大厦。近代と歴史、洗練と混沌が同居している。

    そしてフェリーですぐのマカオでは、カジノの煌びやかさと世界遺産の古い街並みという二つの顔が楽しめる。ルーレットで奇跡的に勝てたのも、いい思い出だ。

    香港とマカオは、セットで訪れることでお互いの魅力が引き立つ。アジアのハブ空港を起点に、ぜひこの二つの街を巡ってみてほしい。次は必ず、ナポリの夜景も見に行きたい。

  • 【フィリピン観光ガイド】マニラ・セブの格安旅!激安寿司からカジノ・リゾートの楽しみ方

    【フィリピン観光ガイド】マニラ・セブの格安旅!激安寿司からカジノ・リゾートの楽しみ方

    ※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。

    フィリピンは東南アジアの中でも独特の魅力を持つ国だ。英語が公用語で、ビーチリゾートも充実していて、しかも物価が安い。

    私はマニラとセブを訪れた。今回は、マニラのカジノで負けた話から、なぜか寿司やウニ丼が激安だった話、そしてタクシー交渉のトラブルまで、正直に書きたい。


    マニラは都市型、セブはリゾート

    UnsplashSean Yoroが撮影した写真のSean Yoroが撮影したイラスト素材
    マニラ
    └ 政治と経済の中心地
    └ 観光地は少なめ
    └ カジノリゾートが近年増加
    └ 夜は治安に注意が必要
    
    セブ
    └ 海がきれいなリゾート
    └ ダイビング・シュノーケル
    └ マニラより比較的安全
    └ ナイトライフも楽しめる
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    英語が公用語だから留学生が多い

    フィリピンは英語が公用語だ。そのおかげで、安く英語留学ができることで知られている。

    実際に訪れてみると、韓国人が非常に多いと感じた。安価に英語を学べるとあって、アジア各国から語学留学生が集まってくる。街中で韓国語をよく耳にしたのが印象的だった。


    マニラのカジノで、もちろん負けた

    マニラは都市なのであまり観光地はないが、近年カジノリゾートホテルが多くできている。

    せっかくなので足を運んでみた。結果は、もちろん負けた。シンガポールのマリーナベイサンズに続いて、僕はカジノとの相性が本当に悪いらしい。学習しない男である。

    ただ、マニラのカジノリゾートは規模が大きく、雰囲気を味わうだけでも面白い。オカダマニラのような巨大カジノもある。遊ぶなら、くれぐれも予算を決めてから挑んでほしい。

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    寿司とウニ丼が驚くほど安い

    これはフィリピンで一番の驚きだった。

    フィリピン人は生魚を食べる習慣がない。だからなのか、ウニが捕れても食べないのかもしれない。その影響か、日本食レストランに行くと、寿司やウニ丼が驚くほど安く食べられたのだ。

    しかも、ちゃんと板前がいるような店でもかなりリーズナブル。それでいて味も美味しい。海に囲まれた国なので魚介は新鮮だ。日本では高くて手が出ないウニ丼が、ここでは気軽に食べられる。これは思わぬ発見だった。

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    口に合わなくてもファストフードで安心

    フィリピン料理が口に合わなくても心配いらない。ファストフード店が至る所にある。

    特に多いのが、フィリピン発祥のファストフード「ジョリビー(Jollibee)」だ。フィリピンの国民的ファストフードで、マクドナルドより人気があると言われるほど。フライドチキンとスパゲッティが看板メニューで、現地の味を気軽に試せる。

    そして暑い国ならではのスイーツが「ハロハロ」だ。かき氷の上に紫芋アイス、豆、ゼリー、フルーツなどをたっぷり乗せたフィリピン版のかき氷。暑さで火照った体に、この冷たくて甘いハロハロが最高に染み渡る。


    タクシー交渉のトラブルとGrabの救世主っぷり

    昔フィリピンを訪れた時、タクシーで嫌な思いをしたことがある。

    二人で乗ったタクシーで、降りてから「1人分か、1台分か」で料金がかなり揉めたのだ。これが2回ほどあった。交渉が前提の文化だと、こういうトラブルは避けられない。

    ところが今は違う。フィリピンにもGrabがあるので、こうしたトラブルとは無縁になった。料金が事前に確定するので、降車後に揉めることがない。

    特にマニラは夜歩くのが少し危ないので、カジノやパブ、バーでの夜遊びでもGrabは本当に助かる。安全面でもGrabは必須のアプリだ。

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    タイで禁止のシーシャも吸えた

    ちょっとした余談だが、タイでは禁止されているシーシャ(水タバコ)が、フィリピンでは普通に吸えた。

    国によってルールが違うのは面白い。タイの厳しさに慣れていたので、ここでは少し解放された気分になった。


    セブはダイビングとナイトライフの島

    セブ島は海がきれいなことで有名なリゾートだ。

    ダイビングやシュノーケルが楽しめて、マニラより比較的安全なのも嬉しい。昼は海を満喫して、夜はナイトライフも楽しめる。バランスの取れたリゾート地だ。

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    セブ周辺の人気スポット
    └ オスロブ
     ジンベエザメと一緒に泳げる
    └ スミロン島
     透明度の高いアイランドホッピング

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    次はボラカイ島に行きたい

    実は、台湾留学で一緒だった学校にフィリピン人が5人ほどいた。

    彼らに聞いたところ、口を揃えて「セブ島よりボラカイ島の方がきれいで超オススメ」と教えてくれた。地元の人が言うのだから間違いないだろう。

    ボラカイ島には世界最高峰の美しさを誇る「ホワイトビーチ」があるという。環境保護のための島内リニューアルを経て、さらに美しい砂浜に生まれ変わったらしい、いつか必ず行ってみたい。

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    入国時は帰りのチケットが必須

    ここは強く注意しておきたい。

    フィリピンの入国では、帰りのチケットの確認をされた。それも、帰りも空港に入る時に厳しくチケットの確認を求められた。

    フィリピン入国の注意点
    └ 出国用航空券(帰りのチケット)が必須
    └ ないと搭乗拒否される確率が高い
    └ 空港に入る時点で確認される
    └ 手元にすぐ出せるようにしておく

    eTravelの登録も必須だ。出発の72時間前までに公式サイト(etravel.gov.ph)で登録し、QRコードをスマホに保存しておこう。登録は無料だ。


    旅の基本情報

    ベストシーズン
    └ 乾季(12月〜5月)が最適
    └ 特に1月〜3月は雨が少なく海も穏やか
    └ 雨季(6月〜11月)は台風シーズン
    
    物価の目安(ドル)
    └ ローカル食堂:1食3〜5ドル
    └ アイランドホッピングツアー:25〜50ドル
    └ 中級ホテル:50〜120ドル/泊
    
    注意点
    └ 水道水は飲まない
    └ トイレに紙がないことが多い
    └ 繁華街でのスリ・ひったくりに注意

    フィリピン料理も美味しい

    おすすめグルメ
    └ アドボ
     豚肉や鶏肉を醤油・酢・ニンニクで
     煮込んだ国民食・ご飯に合う
    └ レチョン
     豚の丸焼き・セブのものが最も有名
    └ シニガン
     タマリンドの酸味を効かせたスープ

    酸味と甘味のバランスが特徴で、日本人の口にもよく合う。


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    まとめ

    フィリピンは、英語が通じて物価が安く、寿司まで激安で食べられる意外な穴場だ。マニラでカジノと都市の夜を楽しみ、セブで海とリゾートを満喫する。

    カジノでは負け、昔はタクシーで揉めたが、今はGrabのおかげで快適に旅ができる。次はフィリピン人おすすめのボラカイ島で、世界最高峰のホワイトビーチを見てみたい。

    入国時の帰りチケット確認だけは要注意。それさえ押さえれば、フィリピンはコスパ最高のリゾート天国だ。

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  • 【バリ島親子旅行】母と巡る極上リゾート旅!ビーチクラブ断念からの水上バイク体験記

    【バリ島親子旅行】母と巡る極上リゾート旅!ビーチクラブ断念からの水上バイク体験記

    ※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。

    バリ島は、アジアとオセアニアからの旅行者が集まる楽園だ。オーストラリアからも近く、世界中のサーファーやリゾート好きが集まってくる。

    ビーチクラブで仲間と騒ぐ。そんな憧れを抱いてバリ島に向かった。ところが今回、なぜか私は母と二人旅だった。憧れのナイトライフはさすがにお預けとなった。


    バリ島はアジアとオセアニアの交差点

    バリ島はオーストラリアから近いこともあり、アジアやオセアニアからの旅行者が非常に多い。

    リゾートホテル、ダイビング、サーフィン、そして夜のクラブシーン。あらゆる楽しみ方が揃っている。特にクタエリアはクラブがすごく多く、ナイトライフが充実している。

    面白いのは、インドネシア本島と違ってバリ島はヒンドゥー教徒が多いことだ。そのためか、お酒に関しては比較的寛容な印象を受けた。イスラム教が主流のインドネシアの中で、バリ島だけは独特の「バリ・ヒンドゥー教」が深く根付いている。

    UnsplashGuillaume Marquesが撮影した写真のGuillaume Marquesが撮影したイラスト素材

    出発前にやっておくこと(2026年最新)

    楽しむ前に、現在のバリ島は入国前の事前準備がいくつか必要だ。空港の混雑を避けるためにも、すべてオンラインで事前に済ませておくのがおすすめだ。

    事前に準備すること
    └ 観光税(Bali Tourist Tax)
     1人あたり約10ドル
     公式アプリ・サイト「Love Bali」で
     事前にクレジットカード払い→QRコード取得
    └ 到着ビザ(e-VOA)
     約35ドル・滞在30日(1回延長可)
     事前取得で空港の自動ゲートが使える
    └ 電子入国カード
     (All Indonesia e-Arrival Card)
     到着72時間前からオンライン登録

    僕が行った頃よりルールが整備されているので、最新情報を確認して準備しておこう。


    アクセスはシンガポールから2.5時間

    シンガポールから
    └ チャンギ国際空港から直行便
    └ 約2.5時間
    └ 週末のショートトリップにも人気
    
    その他のアジアの都市から
    └ 直行便またはLCCで安く行ける
    └ 所要時間は7時間前後

    東南アジアを周遊するなら、シンガポールからの寄り道として組み込みやすい。


    憧れのビーチクラブはお預け

    バリ島といえばビーチクラブだ。一度は友達や仲間と複数人で集まって、思いきり騒いで楽しみたい。そんな憧れがずっとあった。

    ところが今回は、なぜか母と二人旅。

    さすがに母とビーチクラブで朝まで踊るわけにもいかず、憧れのナイトライフはお預けとなった。これは次回への楽しみということで。

    スミニャックの「Potato Head Beach Club」やチャングーの「FINNS Beach Club」などが世界的に有名で、プールサイドのデイベッドでお酒を飲みながらDJの音楽とサンセットを楽しむのが定番スタイルらしい。いつか必ず、仲間とあのビーチクラブで弾けてみたい。

    UnsplashCassie Gallegosが撮影した写真のCassie Gallegosが撮影したイラスト素材

    母がジェットスキーでぶっ飛ばしてた。

    ナイトライフは諦めたが、マリンスポーツは母と一緒に楽しめた。

    ジェットスキーをそれぞれ借りて乗ったのだが、私はスピードを出すと水面で跳ねて怖いので、あまりスピードを出せなかった。ところが、横を見ると母がすごいスピードでバンバン跳ねながらぶっ飛ばしているではないか。

    これには本気で仰天した。普段は穏やかな母が、ジェットスキーでは人が変わったように海を駆け抜けていく。親の意外な一面を見られるのも、旅の醍醐味なのかもしれない。


    サーフィンはパドリングだけで終わった

    バリ島は世界的に有名なサーフィンスポットだ。せっかくなのでサーフボードを借りてサーフィンに挑戦した。

    正直に告白すると、サーフィン自体は何度かやったことがある。ただし、波が来ても一度も立てたことがない。

    この日も結局、ずっとパドリングするだけ。波の上にプカプカ浮いているだけで終わった。立てる気配はゼロだった。

    仕方がないので、最終的にはビーチにサーフボードを横に置いて、サーファー気分だけを味わった。これはこれで、なかなか様になっていたと思う。

    ただ、バリ島は世界的なサーフスポットだけあって初心者向けの波も多く、たくさんの人がサーフィンを楽しんでいた。僕のような初心者でも十分楽しめる場所だと思う。スクールも多いので、ちゃんと習えばきっと立てるようになるはずだ。

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    エリアで全く違う顔を持つ島

    バリ島はエリアによって全く異なる表情を見せる。目的に合わせて滞在先を選ぶのがポイントだ。

    UnsplashGeio Tischlerが撮影した写真のGeio Tischlerが撮影したイラスト素材

    高級リゾートが驚くほどお値打ち

    バリ島には高級リゾートホテルが多い。比較的海側に集中しているが、棚田が見えるウブドなどの静かな場所にも高級ヴィラが点在している。

    今回は海側のリゾートホテルに宿泊した。驚いたのは、高級リゾートホテルの割に価格がお値打ちなことだ。同じクオリティのホテルなら、他のリゾート地より明らかに安い。

    主要エリアの特徴
    └ クタ
     空港に近く活気あるサーファーの街
    └ スミニャック
     オシャレなカフェ・高級ビーチクラブ
    └ ウブド
     山側の芸術と文化の村・棚田・ヨガ
    └ チャングー
     今最もホットなサーフ&カフェの街
    └ サヌール
     穏やかな東海岸・ファミリー向け
    └ ヌサドゥア
     政府開発の高級リゾートエリア
    宿泊費の目安(ドル)
    └ バジェット:10〜30ドル/泊
    └ ミッドレンジ:50〜150ドル/泊
    └ ラグジュアリー:250ドル〜/泊

    おかげで、贅沢にゆっくりとリゾート気分を満喫できた。バリ島はコストパフォーマンスの面でも優秀なリゾート地だと思う。

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    UnsplashErn Ganが撮影した写真のErn Ganが撮影したイラスト素材

    ダイビングはマンタがいる

    今回は見送ったが、バリ島はダイビングも有名だ。

    なんとマンタにも出会えるスポットがある。マンタに会えるヌサペニダ(ペニダ島)や、沈船が見られる東部のトランベンが特に有名だ。ダイビング好きとしては本当にやりたかったが、母との旅だったこともあり今回は断念した。これも次回への宿題だ。


    食事も豊富で美味しい

    バリ島の食事は種類が豊富だ。

    おすすめグルメ
    └ ナシゴレン(インドネシア風チャーハン)
    └ バビグリン(豚の丸焼き・祝祭料理)
    └ サテ(ピーナッツソースの焼き鳥)
    └ ウブド・チャングーには
     世界トップレベルのヴィーガンカフェも

    定番のナシゴレンから新鮮なシーフードまで何でも揃っている。リゾート地なので各国料理のレストランも多く、食事に困ることはなかった。


    知っておきたい文化と注意点

    バリならではの文化
    └ チャナン
     道端や店先に置かれた
     ヤシの葉のお供え物・踏まないよう注意
    └ ニュピ(バリの新年・3月頃)
     火・電気・外出が禁止され空港も閉鎖
     島全体が静寂に包まれる
    
    注意点
    └ 移動はGrabやGojekが安全
    └ 国際免許なしのバイクで
     事故が多発・運転は要注意
    └ 水道水は飲めない
    └ 繁華街の歩きスマホは
     ひったくりの標的になりやすい

    ベストシーズン

    乾季(4月〜10月)
    └ ベストシーズン
    └ 湿度が低くカラッとしている
    └ サーフィン・観光に最適
    
    雨季(11月〜3月)
    └ 短時間のスコールが中心
    └ フルーツが美味しい
    └ 航空券・ホテルが安くなる
    UnsplashTom Bixlerが撮影した写真のTom Bixlerが撮影したイラスト素材

    まとめ

    母との二人旅となったバリ島は、憧れのビーチクラブこそお預けになったが、それでも忘れられない旅になった。

    母がジェットスキーでぶっ飛ばす姿、サーファー気分だけ味わったビーチ、お値打ちな高級リゾート。どれも今となっては良い思い出だ。

    バリ島はリゾート・サーフィン・ダイビング・ナイトライフと、あらゆる楽しみ方ができる懐の深い島だ。次は絶対に仲間とビーチクラブで騒ぎ、マンタと泳ぐ。そんな目標ができた旅でもあった。

    一人でも、仲間とでも、そして親孝行の旅でも。どんなスタイルでも楽しめるのがバリ島の魅力だと思う。

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