パンガン島フルムーンパーティー|朝7時まで踊り続けた満月の夜

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パンガン島は、映画「ザ・ビーチ」にも登場した島だ。映画では語られなかったが、この島は月に一度のフルムーンパーティーで世界的に有名になった。世界三大レイブの一つとも呼ばれる、満月の夜の伝説的なビーチパーティーだ。

僕はもともとクラブミュージックが好きで、世界中の野外レイブを巡る旅行者の本を読んでパンガン島を知った。いつか必ず行ってみたい。そう思い続けて、ついに実現した夜の話をしたい。


パンガン島への行き方

僕はバンコクから寝台列車でスラタニまで行き、フェリーに乗り換えて向かった。宿泊費が浮くのでバックパッカーには人気のルートだ。

①最速・快適ルート
└ サムイ島まで飛行機+フェリー
└ 約4〜5時間

②コスパ重視ルート
└ スラタニまでLCC+バス+フェリー
└ 約5〜6時間

③旅情・最安ルート
└ 夜行列車/バス+フェリー
└ 約11〜16時間

タオ島にも近いので、サムイ島まで飛行機で行ってフェリーに乗り換えるのが一番楽だ。

UnsplashSotiris Savvidesが撮影した写真のSotiris Savvidesが撮影したイラスト素材

パーティー一週間前から滞在した

フルムーンパーティー直前は宿が取りにくいと聞いていたので、パーティーの一週間ほど前からコテージを予約して滞在した。これは正解だった。満月前後は2〜3ヶ月前に人気の宿が埋まるので、早めの予約は必須だ。

おかげでパーティーまでの日々をゆっくり楽しめた。パンガン島にはいろんなビーチがあるので、日中はのんびり過ごしたり、レンタルバイクで島中を回ったりした。

UnsplashEirik Skarsteinが撮影した写真のEirik Skarsteinが撮影したイラスト素材

レンタルバイクで血だらけになった話

島にはソンテウ(乗り合いタクシー)があるので移動には困らない。ただバイクをレンタルすると自由に動けるし、島での解放感が一気に増す。

しかし、ここで失敗した。あまりバイクに乗った経験がなかったので、街中で転倒して血だらけになってしまった。

幸い擦り傷が数ヶ所で済んだのだが、問題はそこではなかった。借りたバイクが新品だったため、そこそこの修理代を支払う羽目になった。怪我より財布のダメージの方が痛かった、というのが正直なところだ。

パンガン島は坂道が非常に急で旅行者のスクーター事故が多発している。運転に自信がなければ素直にソンテウを使うことをおすすめする。

UnsplashCasper Westeraが撮影した写真のCasper Westeraが撮影したイラスト素材

満月の夜、検問を素通りした

フルムーンパーティーの夜、12時頃に会場へバイクで向かった。

その途中で検問があった。パンガン島はパーティーで有名なだけあって薬物も出回っており、警察の取り締まりが強化されている。前を走っていた欧米人の車が止められて、薬物チェックを受けていた。

僕は何も持っていなかったが、現地のタイ人と思われたのか、そのまま素通りだった。日焼けした顔が幸いしたのかもしれない。


ビーチが巨大な野外クラブに変貌する

夜12時過ぎに会場のハドリンビーチに着くと、そこは人でごった返していた。約800mのビーチが巨大な屋外クラブに変貌していた。

野外のブースやバーがいくつもあり、ファイヤーダンスショーが繰り広げられ、その雰囲気に圧倒された。世界中から2万〜3万人規模の若者が集まると言われるだけのことはある。

会場の雰囲気
└ 10以上のステージ
└ EDM・テクノ・ヒップホップ・レゲエ・トランス
└ ネオンのボディペイント
└ 大迫力のファイヤーショー
└ バケツにお酒を入れて飲む「バケツカクテル」

ブースごとに音楽のジャンルが分かれているので、僕は好きなトランスの場所に陣取った。


ビールを燃料に朝7時まで踊り続けた

トランスのブースで、ビールを燃料に踊り続けた。気がつけば朝の7時になっていた。

驚いたのは、麻薬などなくても音楽とパーティーの雰囲気だけで脳内麻薬がドバドバ出ていたことだ。ドーパミンが溢れ出ていたのだろう。疲れをまったく感じず、朝まで踊り続けた自分に自分で驚いた。

朝日が昇ってパーティーが終わり、宿に戻って眠りについた。あの一体感と高揚感は、人工的なものに頼らなくても十分すぎるほどの体験だった。

UnsplashDanny Howeが撮影した写真のDanny Howeが撮影したイラスト素材

薬物には絶対に手を出さない

ここは強く言っておきたい。

薬物の危険性
└ タイでは違法薬物に極めて厳しい
└ おとり捜査・抜き打ち尿検査がある
└ 最悪の場合は死刑もありうる
└ 大麻も娯楽目的の公共吸引は違法

僕が朝まで踊り続けられたように、音楽と雰囲気だけで十分に楽しめる。人生を棒に振るリスクを冒す意味はまったくない。


その他の注意点

ドリンクスパイク(睡眠薬混入)
└ 見知らぬ人から飲み物をもらわない
└ バケツカクテルを放置しない

服装・持ち物
└ 必ず靴を履く(割れたガラスが落ちている)
└ 現金は最低限・パスポートは宿に保管
└ スマホは防水ケース・ストラップ付きで

ファイヤーロープ(火の縄跳び)
└ 酔って挑戦して大火傷する人が絶えない
└ 見るだけにとどめる

夜の海に入らない
└ 泥酔して溺れる事故がある
UnsplashYoav Azizが撮影した写真のYoav Azizが撮影したイラスト素材

昼間のパンガン島も最高

パンガン島はパーティーだけの島ではない。豊かな自然も大きな魅力だ。

昼の楽しみ方
└ ボトルビーチ・ビューポイント(絶景トレッキング)
└ シリタヌエリア(世界的なヨガ・ヒーリングの聖地)
└ アントーン諸島国立海洋公園ツアー
└ ゼンビーチ(サンセットとチルな空間)
└ メーハードビーチ(干潮時に無人島へ歩いて渡れる)

特にシリタヌエリアはヨガの聖地として有名だ。激しいパーティーと静かなヨガが同居しているのが、パンガン島の不思議な魅力だと思う。


タイのEDMシーンは今アツい

実は今、タイのEDMシーンが熱い。

ベルギーの世界的EDMフェス「トゥモローランド」が、なんと今年12月にタイのパタヤ近郊で初開催されるらしい。チケットはすでに完売しているとのことで、来年また開催されればぜひチャレンジしたい。個人的にアヴィーチーが好きなのだが、きっと彼の曲も流れるのだろう。

さらにタイは近年、水かけ祭り(ソンクラーン)の時期にも野外EDMイベントが盛り上がっている。ステージから大量の水を観客に放水しながら、みんなビショビショになって踊る。あれは最高に楽しい時間だ。


ベストシーズン

12月〜4月(乾季)
└ 天候が最も安定・大ハイシーズン

7月〜8月
└ ヨーロッパの夏休みと重なり大盛況

避けるべき時期
└ 10月〜11月(モンスーンで大雨・高波)

まとめ

パンガン島のフルムーンパーティーは、想像をはるかに超える体験だった。満月の下、約800mのビーチで2万人が踊り狂う。トランスのリズムに身を任せ、ビールだけを燃料に朝7時まで踊り続けた。

人工的なものに頼らなくても、音楽と一体感だけで人はあそこまで高揚できる。それを身をもって知った夜だった。

クラブミュージックが好きな人なら、一生に一度は満月の夜のパンガン島に行ってみてほしい。ただし、バイクの運転と薬物にだけは気をつけて。前者は財布が、後者は人生が痛い目に遭う。

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