バンコクから北へ約1〜2時間。日帰りでも行ける距離に、全く異なる顔を持つ2つの街がある。世界遺産の遺跡群が広がるアユタヤと、街中に猿が溢れるロッブリーだ。この2つをセットで回ると、タイ旅行の奥深さが一段と増す。
バンコクからのアクセス
アユタヤへ(バンコクから北へ約80km)
昔はファランポーン駅から電車で行くのが定番だったが、今はクルンテープ・アピワット中央駅が主要ターミナルになっている。電車で約1〜1時間半、景色を楽しみながらのんびり行けるのがいい。ミニバス(ロットゥー)なら北バスターミナルから約1時間半〜2時間だ。
チケットは以前のように窓口で並ぶ必要はなく、スマホやパソコンで予約できる。12GOというアプリを使えば電車・バス・ボートなど様々な交通チケットを一括で予約できる。日本語を含む多言語対応で使いやすいが手数料はかかる。バンコクからパタヤのバスも予約できるが、直接バス会社のサイトの方が安い場合もあるので比較してみるといい。
ロッブリーへ(バンコクから北へ約150km)
バンコクから電車で約2時間半〜3時間。アユタヤからさらに北上すれば約1〜1時間半で到着する。アユタヤとロッブリーを組み合わせて1泊2日で回るのがおすすめだ。
遺跡の回り方
アユタヤの遺跡は複数あり広範囲に点在している。バイクまたは自転車のレンタルが最も自由度が高くておすすめだ。体力に自信がある人は自転車でのんびり回るのも気持ちいい。自分のペースで回れるし、気になった場所に立ち寄れる。トゥクトゥクを数時間チャーターするのも一般的だ。
アユタヤで見るべき遺跡
ワット・プラ・マハータート 菩提樹の木の根に覆われた仏頭で有名なアユタヤを代表する寺院遺跡。写真撮影の際は仏頭より自分の頭を低くするのがマナーだ。
ワット・プラ・シーサンペット アユタヤ王朝時代の王宮内にあった最も重要な寺院。スリランカ様式の3つの巨大な仏塔が美しく並ぶ。
ワット・チャイワッタナーラーム チャオプラヤー川西岸に建つアンコール・ワットに似たクメール様式の寺院。夕暮れ時に川に映る遺跡が絶景だ。

アユタヤで出会った人たち
メインの遺跡でハンモックを売っていたタイ人と仲良くなった。気がつけば敷地内で子供や家族ぐるみで一緒にご飯を食べ、宿まで送ってもらっていた。旅の醍醐味はこういう偶然の出会いだと改めて感じた。
面白かったのはそのハンモック売りを手伝ったときのこと。日本人観光客が来るたびに声をかけたが、日本人同士でも怪しまれてまったく買ってもらえなかった。タイ人のハンモック売りより日本人の方が胡散臭く見えたらしい。
注意点
寺院遺跡を訪問するため肩や膝が隠れる服装が必要だ。タイは非常に暑く遺跡巡りは屋外を長時間歩くため、日焼け止め・帽子・サングラス・水分補給は必須だ。
ロッブリーはかつて猿の惑星だった
アユタヤから北へ約1時間のロッブリーは、かつて街中に数千匹の猿が溢れかえる「リアル猿の惑星」だった。ホテルの窓にはフェンスが取り付けられ猿の侵入を防いでいたが、それでも猿は屋上まで登ってきた。街中の遺跡広場が猿の寝床になっていて子猿が頭や体によじ登ってくる光景は今でも忘れられない。日本やインドで会った猿とは全然違い、とにかく人懐っこかった。

ただし2025年現在、状況は大きく変わっている。
器物破損や人への被害が深刻化したため、2024〜2025年にかけてタイ当局による大規模な捕獲・去勢・移送作戦が実施された。その結果、市街地の猿は95%以上減少している。安全になった反面、かつての「猿の惑星」感はほぼ見られなくなった。それでも遺跡の周りには猿の姿を見ることができる。
ロッブリーの夜は地元の人と
夜に屋台でご飯を食べていると隣でアイスを売っていた女性店員と仲良くなった。気がつけばバイクに乗せてもらって町を案内してもらっていた。昼間は洋服屋で働いていてKFCまでごちそうになった。
観光客が少ない分、押し売りもなく地元の人が純粋に親切だ。アユタヤの観光地とは全く違う雰囲気で、こういう体験こそが旅の思い出として残る。

モデルコース
1日目
└ バンコク→アユタヤ(電車約1〜1時間半)
└ バイクまたは自転車で遺跡巡り
└ アユタヤ泊
2日目
└ アユタヤ→ロッブリー(電車約1時間)
└ 遺跡と猿の街を散策
└ 夜は屋台でローカルご飯
└ バンコクへ戻る
こんな人におすすめ
- バンコク・パタヤ以外のタイを知りたい人
- 歴史・遺跡に興味がある人
- 動物が好きな人
- 地元の人との交流を楽しみたい人
- 観光地の雰囲気が苦手な人
まとめ
アユタヤは世界遺産の遺跡群、ロッブリーは猿と共存する異色の町。どちらもバンコクから日帰りまたは1泊2日で回れる。タイ旅行に慣れてきたらぜひこのルートを試してほしい。観光地化されたバンコクやパタヤとは全く違うタイの顔が見られるはずだ。

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