ピピ島を知ったのは、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」を観たからだった。透明な海と隠された楽園に、当時の僕は完全に心を奪われた。
面白いことに、先日のタイ旅行でも行きのタイ国際航空の機内映画にザ・ビーチがあって、久しぶりに観てしまった。あの頃の憧れが蘇ってくる。今回は、僕が実際にあの楽園にたどり着いた話をしたい。
ピピ島への行き方
まずはプーケットを目指す
ピピ島へはまずプーケットを経由するのが一般的だ。当時の僕はカオサンロードから長距離バスでプーケットまで向かった。
バンコクからプーケットへは飛行機が一番楽だが、陸続きなので列車や長距離バスでも行ける。寝台で夜出発すれば翌朝には着く。時間に余裕があるなら、車窓からタイの風景を眺めながらの陸路移動も悪くない。
プーケットからフェリーかスピードボートで
プーケットからピピ島への渡り方は2通りある。
大型フェリー
└ 所要時間:約2時間
└ 片道:約800〜1,000バーツ
└ 揺れが少なくリーズナブル
スピードボート
└ 所要時間:約1時間
└ 片道:約1,300〜1,500バーツ
└ 速いが揺れやすいので酔い止め必須
のんびり派はフェリー、時間優先ならスピードボートだ。

プーケットも素通りするにはもったいない
ピピ島へ向かう経由地として通り過ぎてしまいがちだが、プーケット自体が世界的なビーチリゾートだ。
海は美しく、ダイビングやマリンスポーツも楽しめる。世界的に有名なシミラン諸島へもプーケットから日帰りで行ける。
そして驚くのが昼と夜のギャップだ。昼間はゆったりとしたビーチリゾートなのに、夜になると一番栄えているパトンビーチ周辺は一変する。バングラ通りは夜になると歩行者天国の歓楽街になり、クラブやバーが密集する。新鮮なシーフード料理はもちろん、パタヤの夜にも負けないくらいの賑わいで、夜遊び好きにはたまらない。あの落差には毎回驚かされる。

最近はインフィニティプールを備えたスタイリッシュなビーチクラブも続々オープンしているので、昔とはまた違った楽しみ方もできる。


ピピ島に着いた瞬間の衝撃
ボートがピピ島に近づくと、その圧倒的な美しさに息を呑む。
透明度はかなり高いのだが、沖縄の宮古島とはまた違う綺麗さだ。エメラルドグリーンの海と、タイ独特の切り立った岩山の風景がマッチして、唯一無二の景色を作り出している。完全に心を奪われた。

入島時に料金がかかる
ピピ島ではトンサイ港の入島料が20バーツかかる。マヤベイなど国立公園エリアに行く場合は別途入場料(大人400バーツ・子供200バーツ)が必要だ。現地で現金払いなので小銭を用意しておくといい。
マヤベイ(ザ・ビーチの撮影地)の今
憧れの聖地マヤベイだが、今は環境保護のためルールが厳しくなっている。
現在のルール
└ 海での遊泳は完全禁止(足首まではOK)
└ 毎年8月1日〜9月30日は湾全体が閉鎖
└ 1日の入場者数に上限あり
└ ボートは島の裏側ロサマベイから上陸
オーバーツーリズムで一度破壊された自然を取り戻すための措置だ。憧れの場所だからこそ、ルールを守って訪れたい。
ピピ島のおすすめスポット
ピレーラグーン
└ 断崖絶壁に囲まれた天然プールのような入り江
└ ボートでの写真撮影が大人気
ローダラムベイ
└ 浅瀬の美しいビーチ
└ 夜はファイヤーショーやビーチパーティーで賑わう
モンキービーチ
└ 野生のサルが暮らすビーチ
└ 手荷物の盗難に注意

シュノーケリングとダイビング
ピピ島周辺の海は水温が年間を通じて28〜30℃と温かく、透明度も抜群だ。ウミガメやブラックチップリーフシャーク(サメ)との遭遇率も高い。サメといっても大人しい種類なので心配いらない。
日本語対応のダイビングショップもあり、ライセンスなしの体験ダイビングも盛んだ。初めての一本をここで経験するのも最高だと思う。
宿は格安からラグジュアリーまで
僕が泊まったのはピピ島中心部のバックパッカー向け格安バンガローだった。当時は若かったし、それで十分すぎるほど幸せだった。
ピピ島の宿泊エリア
└ トンサイ〜ローダラムベイ周辺
中心地・利便性抜群・何でも揃う
└ レムトンベイ(北端)
ボートのみアクセス・高級リゾート
静かな大人向け
予算とスタイルに合わせて選べるのがいい。一度は格安で、いつかは贅沢に、という楽しみ方もできる。
ピピ島での過ごし方
僕がたどり着いた理想の一日はこんな感じだ。
昼間はビーチでただゆっくりするか、透明度の高い海でシュノーケリングをして過ごす。魚が手に届きそうな距離を泳いでいく。
そしてハイライトはサンセットだ。オシャレなカフェでカクテルを飲みながら、潮風と波の音だけを聴きながら夕日が沈むのを眺める。あの時間は本当に幻想的で、映画で憧れた楽園がそのまま目の前にあった。
ベストシーズンはバンコクと少し違う
ここが意外な落とし穴だ。タイ南部の島はバンコクと気候が少しずれる。
11月〜4月(乾季)
└ ベストシーズン
└ 波が穏やか・雨が少ない
└ 海の透明度が最も高い
5月〜10月(雨季)
└ スコールが増え海が荒れやすい
└ ホテル代は安くなる
└ プーケット側はサーフシーズン
シミラン諸島は期間限定
ちなみにシミラン諸島は毎年10月15日〜翌年5月15日のみオープンで、それ以外は完全閉鎖される。事前登録と電子チケットが必須で島内宿泊は禁止(日帰りのみ)なので、計画的に動く必要がある。
環境保護のルールは必ず守る
近年、罰則付きの厳しいルールができている。
日焼け止め
└ サンゴに有害な化学物質を含むものは
国立公園内で使用禁止
└ 違反は最大10万バーツの罰金
└「Reef Safe」表記のものを使う
その他
└ 使い捨てプラスチック持ち込み禁止
└ サンゴの上を歩く・魚に餌やり厳禁
楽園を次の世代にも残すため、これは絶対に守りたい。
まとめ
ザ・ビーチに憧れて向かったピピ島は、期待を裏切らないどころか、想像を超えていた。エメラルドグリーンの海、切り立った岩山、サンセットのカクテル。すべてが完璧だった。
プーケットでリゾートとナイトライフを味わい、ピピ島で本物の楽園に浸る。映画に憧れた人なら、一度はこの目で確かめる価値がある。機内でまたザ・ビーチを観たら、きっとまた行きたくなるはずだ。

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